新規事業 総合的探究の時間推進 指定校に札幌南高 ICT活用し実践研究 道教委
(道・道教委 2019-09-09付)

 道教委は、本年度新規事業「総合的な探究の時間推進プロジェクト」におけるモデル校事業に札幌南高校を指定した。研究指定期間は3年間。総合的な探究の時間の円滑な推進に向け、ICTを効果的に活用した探究活動の実践研究に取り組み、その成果を普及させる。札幌南高では、探究基礎力を身に付けるため、学問研究や新聞学習などの取組を進めるとともに、探究実践力の向上に向けて自ら設定したテーマでの課題研究を進め、主体的・対話的で深い学びの実現を目指す。

総合的な探究の時間推進プロジェクトのモデル校事業は、本年度開始した「未来を切り拓く資質・能力を育む高校教育推進事業」の一環。

 研究内容に、①大学や社会との円滑な接続を図るための先進的な探究学習にかかる実践研究②探究活動において、ICTを効果的に活用するための実践研究③教科等横断的な取組を推進するための校内体制の構築―の3点を設定。高校における総合的な探究の時間の推進を図るため、ICTを効果的に活用した探究活動の実践研究に取り組み、その成果を普及させる。

 選抜性の高い大学への進学実現を目指す生徒が多い道立高校等から札幌南高を指定。本年度から3年間にわたって研究を進める。

 事業推進に当たり、道教委は同校のICT環境を整備。校内のWi―Fi環境を整えるほか、生徒用タブレットを40台配置する。

 同校では、多様な言語的スキルの習得などを通して、探究基礎力を身に付けるため、学問研究、新聞学習、クリティカルシンキング、ディベートなどの取組を実施。

 また、探究実践力を高めるため、他者と協働しながら、自ら設定したテーマで課題研究に取り組み、主体的・対話的で深い学びの実現を目指す。

 ICTの活用に関しては、タブレット型端末等の複数のPCを配置することで、複数の生徒が同じ画面を共有しながらアイデアや意見を入力し、対話を深めたり、調査活動の記録を音声や映像で編集したりすることで効果的な発表活動につなげる。

 また、新聞データベースを活用することで、情報検索を効果的に行うととともに、大学等の高等教育機関、保護者など外部との連携を図る。

(道・道教委 2019-09-09付)

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