檜山局独自　管内幼小合同研修会　円滑な接続・連携など理解　千葉大の砂上教授招き

（道・道教委 2019-09-03付）

講演や協議を通して、幼児教育の在り方を学んだ

　【函館発】檜山教育局は８月上旬、檜山合同庁舎で同局独自事業として管内幼小合同研修会を開いた。各町の教職員５５人が参加。千葉大学の砂上史子教授による講話とグループ演習を通して、幼小における円滑な接続・連携のほか、幼児への適切な支援や指導方法への理解を深めた。

　研修会は、教育局独自の研修として本年度初めて開催。円滑な幼小接続が行われるよう、幼稚園教育要領、保育所保育指針および幼保連携型認定こども園教育・保育要領の趣旨を踏まえた幼児教育に関する講演や演習・協議を通して、幼児教育の理解を深めるとともに小学校入学当初のスタートカリキュラムの改善を図ることが目的。

　開会に当たり、長浦紀華教育支援課長があいさつ。研修会の意義を説明した上で、「本研修がこれからの円滑な幼小連携と接続に役立つものになってほしい」と呼びかけ、研修会の成果に期待した。

　講演に移り、砂上教授が「幼児教育の重要性と特質―遊びを通しての指導と保育者の役割」を演題に講話。幼児教育で育みたい資質・能力や指導の在り方などを解説した。

　砂上教授は冒頭、乳幼児期に育むべきスキルなどを説明した上で、子どもとのかかわりについて「温かく応答的なかかわりをすることで、子どもたちの自尊心の成長につながる」と述べ、接し方を助言した。

　また、楽観性にもふれ「楽しいと思える前向きな心をもつことで、本人の学習意欲向上につながる」と説明し、子どもの学習意欲向上の成長にもつながっていくとした。

　このほか、子どもが遊んでいる様子の映像を鑑賞。子どもの集中力や夢中になっているかを確認し、適切な支援や指導方法を解説した。

　講演終了後、「“幼児期の終わりまでに育ってほしい１０の姿”を踏まえた幼小の円滑な連携と接続」をテーマにした演習・協議も行われた。

(道・道教委 2019-09-03付)