佐藤教育長が釧路管内学校訪問　教員養成の重要性実感　初の教育大視察で意見交換

（道・道教委 2019-08-30付）

道教育大釧路校では大学教員、学生と議論した

　【釧路発】道教委の佐藤嘉大教育長は２８日、釧路管内の学校３校を訪問し、教育活動を視察した。前日に開催した移動教育委員会に併せて実施したもの。委員５人と共に、道教育大学附属釧路小学校、道教育大学釧路校、鶴居村立下幌呂小学校を回った。佐藤教育長が道教育大学を視察するのは初めて。浅利祐一キャンパス長や学生と意見交換を行い、教員養成機関の重要性を確認し見識を深めた。

　佐藤教育長は、道教育大釧路校で、意見交換会を実施。大学からは浅利キャンパス長、教員、学生ら１０人が出席した。

　浅利キャンパス長は大学における教育内容について説明。地域の実情に合わせて、小・中・特別支援学校の複数免許取得を奨励していることや、へき地校体験などの実習に力を入れていることなどを示した。

　本年度は、従来の３つの専攻を統合して「地域学校教育実践専攻」を開設したことを紹介し、、「実践力」を重視していることを強調した。

　引き続き、へき地校実習を体験した４年生が、複式授業に挑戦したことや、期間中に地域の農村センターに滞在したことなどを説明した。

　意見交換では、委員が実習の成果について質問。学生は、講義で学んだことを実習で体験し理解が深まったことなどを挙げた。また、遠隔授業が話題に上がり、ＩＣＴを使いこなせる教員を養成していく必要性を確認した。

　佐藤教育長は「大学が地域に必要な教員を養成していることをあらためて実感した。実り多き会だった」と述べた。

　このほか、道教育大附属釧路小では、授業を参観したほか、附属釧路中学校との義務教育学校化に向けた状況について説明を受けた。

　下幌呂小では複式授業を見学したあと、同校教職員と意見交換を行った。

(道・道教委 2019-08-30付)