第1回道文化財保護審議会 保存活用へ大綱策定 骨子案示し意見交わす
(道・道教委 2019-08-30付)

道文化財保護審議会
委員やオブザーバー約20人が出席した

 道文化財保護審議会は27日、札幌市内の道第2水産ビルで令和元年度第1回審議会を開いた。道教委が文化財の指定(登録)状況を報告したほか、道文化財保存活用大綱の策定に向け、大綱の骨子案を示し意見を交換。今後、大綱の素案をまとめ、パブリックコメントなどを経て決定する。

 同審議会は、道教委の附属機関として、文化財の保存や活用に関する事項を調査・審議するとともに、これらの事項に関して、教育委員会に建議することを目的に設置している。

 本年度第1回審議会には委員10人のほか、オブザーバーとして、道埋蔵文化財センター、道文化財保護協会の関係者ら約20人が出席した。

 開会あいさつに立った道教委の添田雅之生涯学習推進局長は、ことし4月、国の文化財保護法が改正されたことを踏まえ、文化財の保存・活用に関する総合的な施策の大綱の策定に向け、きたんのない意見を求めた。

 続いて、生涯学習課の横田紀子主幹が文化財の指定(登録)状況、市町村指定文化財の状況を報告。西脇対名夫主幹は、道・北東北の縄文遺跡群の世界文化遺産の候補物件選定の状況を伝えた。

 このあと、道文化財保存活用大綱の骨子案を示し、協議。

 無形民俗文化財、記念物の指定に向けた取組について意見を交わした。

 今後、大綱の素案を年内にまとめ、議会での議論やパブリックコメントを経て決定する見通し。

 「学生服のトンボ」で知られる北海道トンボ㈱(安田和弘社長)は27日から2日間、札幌市内の本社ショールームで作業服や作業用品を集めた「2019AWワーキング内見会」を開いた。バッテリーで保温性を高める電動保温ウエアや二重袖仕様の軽量防水防寒ウエアなど、防寒服をメーンに新作を展示した。

 スクールウエアを中心に製造・販売している同社は、企業や医療現場など、ソフトワークからハードワークまであらゆる業種に快適性、機能性に富んだ各種ユニフォームを提供している。

 内見会では、「アタックベース」「アイトス」「旭蝶繊維」「ボンマックス」の人気メーカー4社から秋冬の新作150点を展示。

 アイトスは、最新技術で開発されたファブリックヒーター型のウェアラブルユニット「ホットピア」からベスト、ポータブルシート、腰ベルトを発表。繊維1本1本が発熱するため、少ない電力で温かさを感じることができる。

 また、他社製品の線状ヒーターと違い、着用時の異物感や断線による故障もなく、丸洗いが可能。専用のバッテリーは、スマートフォンアプリから温度調節ができ、発熱温度は42℃~60℃まで4段階で調節可能となる。

 軽さと防寒性に優れた高機能ウエアを展開するアタックベースは、ストレッチデニム素材のカジュアルワークウエアや防風中綿を採用し、厳しい寒さにも対応するジャケット、ベスト、パンツを発表。人気のHUMMERシリーズでは、吸湿発熱素材を使用したコンプレッションに胸と両肩に中綿を入れた新作を展示した。

 旭蝶繊維は、高機能素材の4WAYストレッチで快適な着心地を実現した軽量防水防寒ウエアのほか、デンマークのワークウエアブランド「マスコット」の販売に乗り出し、北欧企業ならではの斬新な配色使いと洗練されたデザイン、機能性の高さに注目が集まった。

 ボンマックスは、オフィスウエア開発で培ったデザイン力を生かしながら耐久性や快適な着心地を追求した新作のシャツやブルゾンを発表。上下別売りのため別カラーで組み合わせることができ、コーディネートの幅を広げた。また、男女別のサイズ展開でユニセックスで着用できる。

 会場には、土木建築企業やビルメンテナンス業、運送業者などが訪れ、高機能な製品の数々に注目が集まっていた。

(道・道教委 2019-08-30付)

その他の記事( 道・道教委)

檜山局独自 管内幼小合同研修会 円滑な接続・連携など理解 千葉大の砂上教授招き

檜山局幼小合同研修会  【函館発】檜山教育局は8月上旬、檜山合同庁舎で同局独自事業として管内幼小合同研修会を開いた。各町の教職員55人が参加。千葉大学の砂上史子教授による講話とグループ演習を通して、幼小における円...

(2019-09-03)  全て読む

道教委と3団体が文教施策懇談会 勤務時間把握を試行 20校指定、来年度本格導入へ

 道教委と道高校長協会(宮下聡会長)、道高校教頭・副校長会(鈴木浩会長)、道公立学校事務長会(坂井秀昭会長)の3団体との令和2年度道文教施策要望にかかる教育懇談会が8月30日、道庁別館で開か...

(2019-09-03)  全て読む

道教委の30年度活動状況報告書 31施策の半数「計画どおり」 確かな学力育成で進展

 道教委は、『平成30年度道教委の活動状況に関する点検・評価報告書』をまとめた。31施策項目を「計画どおり」「概ね計画どおり」「進展あり」「進め方を検討」の4段階で評価。総合評価の結果では、...

(2019-09-03)  全て読む

道青少年健全育成条例の改正案 “自画撮り”要求に罰則 悪質常習者は懲役など

 道は、10日開会の第3回定例道議会に、青少年の自画撮り画像を求める行為への罰則を盛り込む道青少年健全育成条例改正案を提出する。他の自治体と同様、30万円以下の罰金を科すほか、道独自の方針と...

(2019-09-02)  全て読む

佐藤教育長が釧路管内学校訪問 教員養成の重要性実感 初の教育大視察で意見交換

佐藤教育長釧路管内学校訪問  【釧路発】道教委の佐藤嘉大教育長は28日、釧路管内の学校3校を訪問し、教育活動を視察した。前日に開催した移動教育委員会に併せて実施したもの。委員5人と共に、道教育大学附属釧路小学校、道教育...

(2019-08-30)  全て読む

オン・オフライン研修で実証開始 英語の効果的指導推進 レッスンプラン作成し授業 道教委

 道教委は文部科学省の委託を受け、オンライン・オフライン研修実証事業の取組を開始した。生徒の英語の「話す」「書く」技能向上に向け、へき地校などの英語担当教員を対象に、インターネットによるオン...

(2019-08-30)  全て読む

平成29年の道立校いじめ重大事態 再調査は行わない方針 道 調査委員会審議を受け

 道は28日、平成29年に道立学校で起きた「いじめによる重大事態」の再調査を行わない方針を明らかにした。道いじめ調査委員会が審議の結果、「再調査の必要性なし」と回答したことを受け、決定したも...

(2019-08-30)  全て読む

道教委・鈴木教育指導監 経営指導の在り方模索 全義務教育指導監と協議

教育指導監連絡会議  道教委の鈴木淳教育指導監は、全教育局の義務教育指導監と連携を深めるため、全道4ヵ所で開かれた学校経営指導連絡調整会議に出席した。ことし6月に新設・増員された義務教育担当の教育指導監が、全道...

(2019-08-29)  全て読む

道教委が移動教育委員会 遠隔授業 早急に拡大 釧路市で15年ぶりに開催

移動教育委員会  【釧路発】道教委は27日、道立釧路芸術館で移動教育委員会を開いた。佐藤嘉大教育長と委員5人が出席。道教委の活動状況に関する点検・評価報告書案を審議したほか、学校耐震化状況や高校の遠隔授業な...

(2019-08-29)  全て読む

積極的実施呼びかけ 校内放送活用し非行防止教室 道教委

 道教委は21日付で各教育局長、道立学校長、市町村教委教育長に通知「校内放送を活用した非行防止教室の積極的な実施について」を発出した。非行、犯罪被害防止に向けた全26種類の教材一覧、小・中学...

(2019-08-29)  全て読む