道教委・鈴木教育指導監 経営指導の在り方模索 全義務教育指導監と協議(道・道教委 2019-08-29付)
道東ブロックの会議では3人の義務教育指導監と協議した
道教委の鈴木淳教育指導監は、全教育局の義務教育指導監と連携を深めるため、全道4ヵ所で開かれた学校経営指導連絡調整会議に出席した。ことし6月に新設・増員された義務教育担当の教育指導監が、全道を巡回するのは初めて。各局の義務教育指導監とひざを突き合わせて協議し、今後の学校経営指導の在り方などを模索した。
道教委は6月の組織機構改正で、教育指導監を1人増員し3人体制に増強。従来の高校、特別支援学校に加えて、義務教育段階の学校との連携強化を図った。
義務教育を担当する鈴木教育指導監は今月、道央・道北・道東・道南の全道4ブロックで開かれた学校経営指導連絡調整会議に出席し、各ブロックの義務教育指導監と協議、意見交換を行った。
このうち、22日に釧路教育局で開かれた道東ブロック会議には、十勝教育局の渡會崇善義務教育指導監、釧路教育局の秦直人義務教育指導監、根室教育局の髙橋知毅義務教育指導監が出席した。
会議に先立ち、学校経営指導訪問を実施。秦義務教育指導監が釧路市立鳥取小学校で行った指導助言、学校の対応などを視察した。
会議では、鈴木教育指導監が開催趣旨を説明。「校長が自校の学校マネジメントを一歩前に進めることができるような助言の在り方を考えよう」と呼びかけた。
鳥取小訪問を振り返ったあと、各管内の学校経営指導の状況について情報共有。3人の義務教育指導監が、どのような視点をもって指導に当たっているか報告し「組織としてモチベーションを上げる方法を一緒に考える」「学校経営の具体的なゴールを描いてもらう」「良い取組が一般化するよう伝える」などと述べた。
鈴木教育指導監は「校長のもっている課題はそれぞれ違う。指導する側に多くの引き出しがなければ、校長に響く言葉をかけられない」と指摘。校長を手助けできる指導監となるよう、さらなる研鑚の必要性を説いた。
このほか、教育指導監と義務教育指導監の指導における分担や、今後求められる管理職の経営力などについて話し合った。
渡會義務教育指導監は「義務教育指導監同士のネットワークも必要では。この会議で様々な気づきがあった」、秦義務教育指導監は「自分の指導を見つめ直す良い機会となった」、髙橋義務教育指導監は「これほどじっくりと指導について協議したのは初めて。有意義だった」などと話した。
(道・道教委 2019-08-29付)
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