【解説】フラッグシップ大学 指定へ
(解説 2019-09-05付)

 国は、教員養成を先導する「フラッグシップ大学」の令和3年の指定に向けた準備を進めている。指定期間は3~5年間で、次世代を意識した革新的な教育課程などを追求。指定大学は4年以降、本格的な研究開発を開始する見通し。

 8月下旬に東京都内で開かれた中央教育審議会教員養成部会教員養成のフラッグシップ大学検討ワーキンググループ第5回会議で、素案「Society5・0時代に対応した教員養成を先導するフラッグシップ大学の在り方について」が示された。

 目的と役割を「新しい教育を創造する研究開発学校」「教員養成ネットワークの拠点となるハブ大学」「教員養成全体を支える基幹大学」と設定。先端技術を活用し、既存制度の特例や弾力化を視野に入れた研究開発、次世代の学校教育や教員養成研修の提案、産業界・各種機関・附属学校などと連携した先進的・先導的な実践研究の推進、課程認定大学間や教員養成大学のプラットフォーム、教育行政やチーム学校の高度化を図るための人材養成への寄与などを掲げた。

 また、指定要件と審査の在り方に関するたたき台を提示。対象を「教員養成を主たる目的とする学部・学科、教職大学院、附属学校を有する法人」とし、教職にかかわる全学部、全附属学校、全教職大学院などで、次世代を意識した革新的な教育課程などを追求する方針を示した。

 指定期間は3~5年間。指定の条件は「教員養成機関としての高い実績があること」「産学官、大学間、教育委員会、学校等の連携・協働に関する実績や計画があること」などとしている。

 2年に公募を開始。3年に文部科学大臣による指定を行う。指定大学は4年以降、本格的な研究開発を開始する見通し。

(解説 2019-09-05付)

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