教育課程編成の手引小学校編　作成へ委員会立ち上げ―札幌市教委　来年２月中旬完成目指す

（市町村 2019-09-17付）

　教育課程編成の手引小学校編の作成に向け、札幌市教委は、きょう１７日、作成委員会の初会合を開く。来年度からの小学校新学習指導要領全面実施に伴い、学習指導の一層の充実を図るもの。来年２月中旬の作成を目指し作業を本格的に開始する。

　市教委は、小学校で令和２年度から新学習指導要領が全面実施となることから本年度、小学校の教育課程編成の手引作成委員会を設置。１～６学年までの手引を作成する。

　手引作成の基本的な考え方は「学習指導要領の趣旨について理解を促すとともに、札幌市教育振興基本計画や札幌市学校教育の重点を踏まえたカリキュラム・マネジメントの周知徹底を図る」「課題探究的な学習の推進方法を踏まえた各教科等の指導展開例を示すことによって各学校における指導の一層の改善につながるもの」など。

　作成委員会では、市教委が研究を進めている小中一貫教育の視点を見据えたものとするため、今回新たにオブザーバー委員に中学校教諭を加えた。

　新学習指導要領には、カリキュラム・マネジメントの確立を盛り込んでいることから、新たに市の教育におけるカリキュラム・マネジメント等についても、手引の内容とする。

　このほか、教科等における課題探究的な学習について実践事例を示すなど、各学校における指導の一層の改善につなげる。また、参考資料として市発行の副読本やリーフレットの一覧も紹介する。

　きょう１７日に開く総会では、今後のスケジュールや、全体構成や内容分担などを検討する。

　市教委は、来年２月中旬までに手引を作成し、各学校に発送する予定。

(市町村 2019-09-17付)