育む　さっぽろっ子　教育大綱　継続へ　札幌市が総合教育会議開く

（市町村 2019-09-11付）

秋元市長や長谷川教育長ら８人が出席した

　札幌市は９日、市内のＳＴＶ北２条ビルで令和元年度総合教育会議を開いた。より一層、民意を反映した教育行政の推進に向け、「育む　さっぽろっ子　教育の大綱」について協議。大綱を継続して活用することとした。

　会議には秋元克広市長や町田隆敏副市長、長谷川雅英教育長、池田官司委員、阿部夕子委員、佐藤淳委員、石井知子委員、道尻豊委員の計８人が出席した。

　議事では、秋元市長が平成２７年度に策定した札幌市の教育の振興に関する大綱について説明。教育の方針として、「子どもたちの中にある“生きる力”を育み、大きく伸ばすことで、世界の舞台で活躍する“さっぽろっ子”を育てます」と、取組の柱として「子どもたちが安心して生活し学習することのできる環境を整えます」「学びや成長の機会を充実させ、子どもたちの可能性を広げます」「ふるさと札幌への思いを持ちながら国際的な視野で創造的に考えることができる子どもたちを育みます」の３点を紹介した。

　大綱を策定して４年が経過し、少子高齢化やグローバル化など社会が複雑化していることから「これからの５０年、１００年を見据える必要がある」と話し、大綱について継続すべきか改訂すべきかを審議することを求めた。

　協議で池田委員は子どもの生きる力を育むため、子ども自身の取組のみならず、教職員のメンタルヘルスの重要性を強調した。

　石井委員は、子どもたちの手本となる大人が自己肯定感をもって行動を示すことができるよう、生活の基盤が安定するような施策を求めた。

　長谷川教育長は４年間の社会情勢の変化にふれ、不易と流行の重要性を強調。子どもたちの成長に向けて今後も市長部局や企業、学校、家庭、地域と連携して取り組んでいく方針を示した。

　協議の結果、大綱を継続して活用することとした。

(市町村 2019-09-11付)