北私幼と札私幼が研究大会　子の豊かな育ち支援　一人ひとりに愛情を　前田大会長

（関係団体 2019-10-01付）

幼児教育の質の向上に向け研鑽を積んだ

　第６２回道私立幼稚園教育研究大会札幌ブロック大会・第５１回札幌市私立幼稚園教育研究大会が９月２７・２８日の２日間、札幌市内の幼稚園・認定こども園２２園とカナモトホールで開かれた。テーマは「子どもたちの今と未来の幸せをねがって～一人ひとりの豊かな育ちを支える質の高い幼児教育を」。約１５００人が参加し、公開保育や分科会、講演を通して研鑚を積んだ。

　主催は、道私立幼稚園協会（＝北私幼、川畠教孝会長）と札幌市私立幼稚園連合会（＝札私幼、前田元照会長）。

　初日は、札幌市内の幼稚園・認定こども２２園（私立２０園、市立２園）で公開保育研究と分科会を行った。

　２日目、カナモトホールで全体会を開催。私立幼稚園教員など約１５００人が参加した。

　開会に当たり、大会長を務める札私幼の前田会長があいさつ。一人ひとりの子どもたちに、愛情をかけた保育に今後も努めるよう求め、研究大会が保育の質を高める機会となるよう期待した。

　北私幼の近藤宏副会長が川畠会長のあいさつを代読。

　１０月から幼児教育の無償化が始まり、これまで以上に質の高い教育の実践や教諭としての知識が求められるとし、公開保育や研究大会での成果を明日からの教育・保育活動に生かすよう呼びかけた。

　来賓あいさつでは、鈴木直道知事が登壇。人格形成の基礎となる幼児教育の重要性を踏まえ、道として幼児教育・保育環境の改善に取り組んでいく考えを示した。

　秋元克広市長のあいさつを代読した長谷川雅英教育長は「私立幼稚園、認定子ども園の皆さんと札幌市が手を携え、札幌市、ひいては道内全体の幼児教育の振興を図っていきたい」と述べた。

　このあと、十文字学園女子大学の内田伸子特認教授が「子どもの創造的現像力を育む保育者の役割～保育・教育のＰＤＣＡサイクルのよき循環」と題して基調講演を行った。

(関係団体 2019-10-01付)