空知社会科ほっかいどう学祭り　地域愛もたせる授業を　道内外から３５人参加

（関係団体 2019-09-30付）

新保氏が模擬授業を展開

　【岩見沢発】空知社会科ほっかいどう学祭りが２１日、長沼町立長沼中央小学校で開かれた。空知・石狩・後志の３管内の教育関係者をはじめ、愛知県の小学校長、神奈川県・静岡県の小学校教諭、教科書会社の職員など全国各地から３５人が参加。前道社会科教育連盟委員長の新保元康氏らを講師に模擬授業やパネルディスカッションを行い、社会科で地域に愛着をもたせる授業を展開する重要性を確認した。

　空知総合振興局、特定非営利法人ほっかいどう学推進フォーラム、空知社会科教育研究会が主催。道社会科教育連盟、空知教育局、長沼町教委が後援した。

　はじめに、新保氏が「教科書でここまで社会科は面白くなる」と題して模擬授業。地域に関する理解と愛着を深める「ほっかいどう学」と、日本遺産に認定された「炭鉄港」に関連した授業を展開した。

　北海道の近代化を支えた炭鉄港の歴史を子どもたちが知ることで、地域に愛着をもたせる重要性を強調。「地域独自の素材を教材化する視点をもって」と呼びかけた。

　続いて、長沼中央小の間嶋勉校長が「北海道空襲」について授業。

　道内における戦死者数を示すなど、戦争の悲惨さを風化させないことの大切さを訴えた。

　札幌市立琴似中央小学校の菅野光明校長は、教科書の有効な活用方法を中心とした授業を展開。資料やグラフから読み取れることなどを解説した。

　授業後、パネルディスカッションを実施。午後は、夕張市石炭博物館やＪＲ岩見沢駅、岩見沢レールセンターを見学した。

(関係団体 2019-09-30付)