道公立小中事務職員協議会が大会　端会長　組織的取組の定着を　創造性ゆたかな事務目指す

（関係団体 2019-09-25付）

分科会等で日常の実践と研修の成果を検証した

　道公立小中学校事務職員協議会（端徹会長）は１９日から２日間、ホテルライフォート札幌で第６９回道公立小中学校事務研究大会を開いた。全道各地の学校事務職員など５５９人が参加。大会テーマ「創造性ゆたかな学校事務をめざして！～実践を基に“領域の深化・発展”を語ろう」のもと、講演や分科会などを行い、日常の実践と研修の成果を検証した。あいさつで端会長は、組織的な取組の幅広い定着を求めた。

　初日の開会式では、端会長があいさつ。

　近年の学校事務、学校事務職員を取り巻く教育情勢にふれ「事務を司ることや、より主体的・積極的に学校運営に参画することへの期待が高まっている」と指摘。「課題解決に向けた共通認識のもてる組織的な取組をより一層幅広く定着させ、北海道の学校事務を社会的に確立していくことがますます重要」とし、大会が参加者にとって、各地区・各支部の協議会活動の活性化につながる論議が展開され、主体的な学びの場となるよう期待を寄せた。

　続いて、あいさつに立った椎名勉大会実行委員長は、子どもの貧困や格差社会、学校の多様化、地域とのかかわりなど、学校を取り巻く様々な課題にふれ「学校事務職員の果たす役割や、全道事務研に対する期待が大きくなっている」と強調し、大会の成功を祈念した。

　来賓あいさつでは、石狩教育局の堀本厚局長が、研究大会の成果を各学校にもち帰り、学校を取り巻く様々な課題の解決に向けて取り組むとともに、学校運営の支援や参画を積極的に進めるよう期待した。

　基調報告のあと、日本大学文理学部教育学科の末冨芳教授が「“ひろげる”学校事務～アクティブラーニング・イノベーション・ウェルビーイング」と題して講演した。

　２日間で、①学校財政財務活動の具体的展開②保護者負担の現状と公費化の取組③学校づくりと学校事務④学校運営と事務職員⑤近年採用者のための日常実践交流―の５分科会に分かれて協議。学校事務の課題解決に向けて、問題提起やグループ討議を行った。

(関係団体 2019-09-25付)