道高校長協会が不祥事防止を通知　教員は生徒の手本　服務規律保持徹底求める

（関係団体 2019-09-25付）

　道高校長協会（宮下聡会長）は、１９日付で会員に対して「教職員による不祥事の防止について」を通知した。１７日に石狩管内の道立高校教員が道青少年健全育成条例違反の容疑で逮捕されたことなどを受けて発出したもの。各学校で所属教職員に対し、教職員は生徒の手本となるべき立場であることを強く訴えかけるとともに、服務規律の保持を徹底し、不祥事の防止に努めるよう求めた。

　１７日に石狩管内の道立高校教員が道青少年健全育成条例違反容疑で逮捕される事案が発生。また、ことし５月３１日には、札幌市内の道立高校教員が飲酒運転事故を起こした。

　これらを受け、協会は１９日付で、会員各位に対し通知「教職員による不祥事の防止について」を発出した。

　通知では「いずれの事案も学校教育に対する社会の信頼を著しく損なうものであり、生徒に与える影響も極めて大きく、決して許されるものではない」と強調。このような事態にかんがみ、教職員一人ひとりが全体の奉仕者として公共の利益のために職務を遂行すべき責務を負っていることや、生徒の手本となるべき立場にあることについて、あらためて所属教職員に対して強く訴えかけるとともに、服務規律の保持を徹底し、不祥事の防止に努めるよう呼びかけている。

　なお、１７日に発生した事案について、道教委は同日、逮捕容疑などを発表。松本邦由教職員局長は「今後、警察の捜査などの状況を見極めながら事実関係の把握に努め厳正に対処していく」「このような事案が２度と起きることのないよう、教職員の服務規律の厳正な保持に向けて、引き続き指導の徹底に努めていく」などとした。

(関係団体 2019-09-25付)