道町村教委連が教育長部会研修会　本庄会長　信頼ある教育行政を　文科省・松岡補佐講義など

（関係団体 2019-10-30付）

道内の町村教育長１２５人が参加

　道町村教育委員会連合会（＝道町村教委連、会長・本庄幸賢当別町教委教育長）は２５日、ホテルライフォート札幌で教育長部会研修会（３委員会・新任教育長研修会）を開いた。文部科学省初等中等教育局教育制度改革室の松岡将室長補佐が講義したほか、行財政・学校教育・社会教育の３委員会、新任教育長研修会を実施。道内の町村教育長１２５人が参加し、本庄会長は信頼感あふれる教育行政の展開を求めた。

　開会に当たり、本庄会長があいさつ。

　近年、全国的に教育委員会の在り方が問われる様々な事件、事案が起きていることにふれ、「他人事としてとらえずに足元を今一度見つめ直して信頼感あふれる教育行政を展開していかなければならない」と指摘。研修会を通して、これら様々な教育課題について共通理解を図っていく考えを示した。

　来賓あいさつでは、道教委の佐藤嘉大教育長が登壇。①災害への対応、事前準備②児童生徒のいじめ、不登校問題③学校における働き方改革④人事の在り方⑤教職員の服務規律の保持・徹底⑥高校改革⑦ＩＣＴを活用した教育―の７点についてふれた。

　うち、⑦については、広域分散型の北海道において、ＩＣＴ環境を一層整備していく必要性を強調し、今後、国との連携を密にしながらＩＣＴを活用した教育に力を入れてく考えを表明した。

　引き続き、松岡室長補佐が「小学校と中学校の接続の多様化～義務教育学校の意義と特色ある教育課程」と題して講義。小中一貫教育の制度・導入状況を示した上で、小中一貫教育を構想する上でのポイントや具体的な取組などを紹介した。

　事務連絡のあと、行財政・学校教育・社会教育の３委員会と新任教育長研修会を開催。

　行財政委員会では、鹿部町教委の佐々木昌子教育長が「鹿部町の教育予算と教育行政の現状について」、学校教育委員会では、湧別町教委の阿部勉教育長が「義務教育学校について　芭露学園閉校までとそのあと」、社会教育委員会では、神恵内村教委の青塚芳朝教育長が「神恵内村における社会教育の取組」と題して提言し、それをもとに協議を深めた。

　新任教育長研修会では、道教委総務課の国安隆主幹が教育委員会制度について説明した。

(関係団体 2019-10-30付)