進路指導キャリア教育研究函館大会　進路へ理解深める授業　自立心はぐくみ、自己実現を

（関係団体 2019-10-30付）

道内各地から教職員６５人が参加した

　【函館発】道進路指導キャリア教育研究会（山中高弘会長）は１０月中旬、サンリフレ函館などを会場に第６０回道進路指導キャリア教育研究大会函館・渡島大会を開いた。道内から６５人が参加。研究主題「自立心をはぐくみ、自己実現をめざす進路指導」のもと、各校の実践発表や講演などを通して、子どもたちが進路・就職への理解を深める授業を理解した。

　開会式に先立ち、函館大妻高校を見学。介護福祉士や調理師など進路選択にかかわる授業に取り組む生徒の様子を視察した。

　サンリフレ函館での開会式では、山中会長があいさつ。

　グローバル化が進む現状にふれ「これからの子どもたちは、外国と協力していく姿勢や能力の育成が重要。子どもたちに伝えていけるようにしてほしい」と呼びかけた。

　開会式終了後、札幌地区、函館地区、十勝地区、根室地区の代表校が実践発表。

　このうち、函館市立本通中学校の黒川達朗教諭は「地域団体と連携した職場体験学習」と題して発表。函館市の中学校における職場体験学習の現状などを説明した。

　職場体験学習の実施に伴う成果として「活動を通して将来への展望を具体的に考えるようになった」「礼儀など、世の中で大切なことを学ぶ機会になっている」ことなどを挙げた。

　一方で、「生徒が希望する職種の確保が難しい」「企業との連絡・調整による教員への負担」などが課題とした。

　その上で、「地域団体・教員・生徒にとって多くのメリットがある。今後は、コミュニティ・スクールの活動ともつなげていければ」と、職場体験学習に関する方向性を示した。

　各校の実践発表のあと、㈱五島軒の若山直代表取締役社長が「企業が求める人材と進路指導」を演題に講話した。

(関係団体 2019-10-30付)