【解説】１１月９日まで読書週間

（解説 2019-10-31付）

　読書推進運動協議会（野間省伸会長）主催の第７３回読書週間が２７日から始まっている。ことしの標語は「おかえり、栞の場所で待ってるよ」。期間中は、全国各地で国民に読書を勧める運動や読書グループの表彰など様々な行事が展開される。１１月９日まで。

　昭和２２年、読書の力によって、平和な文化国家を創ろうとの決意のもと、１１月１７日から、第１回読書週間が開催された。第２回からは、期間を１０月２７日～１１月９日（文化の日を中心にした２週間）と定め、日本の国民的行事として全国的に大きく広まった。

　また、平成１７年７月２９日に公布された文字・活字文化振興法によって、１０月２７日を「文字・活字文化の日」と制定。以降、読書週間の活動はさらに大きな盛り上がりをみせている。

　ことしの標語は「おかえり、栞の場所で待ってるよ」。

　①国民すべてに読書を勧める運動②とくに青少年に読書を勧める運動③読書グループの結成促進④家庭文庫、地域文庫、職場文庫の充実―の４項目をテーマに、全国各地で読書活動に関する様々な行事を実施している。

　①では、多くの人が書店や図書館で本を手に取ってみることを勧める展示や行事を展開。

　②では、「とくに幼少時から青少年時においての本との付き合いが重要」との認識のもと、ポスターなどで読書活動の推進を呼びかけている。

　③では、読書週間の期間中に野間読書推進賞、全国優良読書グループ表彰を実施し、全国の読書グループを応援。

　④では、「読書は身近な場所に本が豊かにあることが必要」との考えのもと、家庭文庫、地域文庫、職場文庫など、各地域における公共図書館の充実を図る運動を進めている。

(解説 2019-10-31付)