【解説】学力向上へ4事例を紹介(解説 2019-11-07付)
道教委の『令和元年度全国学力・学習状況調査北海道版結果報告書』では、学力向上に向けた市町村の特色ある取組を紹介している。市全体で授業改善を推進する取組などの実践事例を記している。
①市全体で授業改善を推進する取組②地域全体が連携し、子どもたちの学力向上を目指す取組③大学と連携し、個に応じた学習を支援する取組④地域の特色を生かし、学習への興味・関心を育む町営塾の取組―の4つの実践事例を紹介。特徴的な取組内容や取組の成果などを示している。
①では、市に設置した学力向上検討委員会で授業改善の重点を設定し、学力向上研修会を通じて市内すべての小・中学校と授業改善の方策について共通理解を図っている。「市内すべての小・中学校の教職員が協議する機会を設けることで、それぞれの校種の良さや課題が明確になり、授業改善を推進する上で参考となっている」などの成果が上がった。
②では、子どもたちを取り巻く地域全体が学力向上に向けて必要な取組を共有しながら各種取組を推進。成果として「人の役に立つ人間になりたいと思う」子どもが増加するなど、自己有用感が高まっていることなどを挙げた。
③では、生徒の学習習慣の確立に向け、近隣大学の学生を学習サポーターとして活用し、中学生を対象とした学習支援を展開。「今後に向けて、平日開催が検討されるなど取組の広がりにつながっている」などの成果を得た。
④では、生徒の学習への興味・関心を高めるため、近隣大学の学生を講師として活用し、中学生を対象とした町営塾を教育委員会が運営。生徒にとって学校以外で学習指導を受けられる場として、大学生にとって地域住民と交流する場として有効に活用されている。
(解説 2019-11-07付)
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