【解説】幼児教育の質向上へ検討

（解説 2019-11-06付）

　文部科学省が設置する幼児教育の実践の質向上に関する検討会は、幼児教育の質の向上に向けた方策について検討を進めている。１０月下旬に開いた第６回会議では「幼児教育の内容・方法の改善・充実」などを柱に今後の議論に向けた論点を整理。効果的な指導方法・教材の研究や、幼児期と小学校教育との円滑な接続を推進するための方策などが挙げられた。

　検討会では、新しい幼稚園教育要領を踏まえ、幼児教育の実践のさらなる質の確保・向上に向けた方策などについて、外部の有識者等の協力を得ながら検討を進めている。

　第６回検討会では、これまでの検討内容を踏まえ、幼児教育の質の向上を論点メモとして整理。

　①幼児教育の内容・方法の改善・充実②幼児教育を担う人材の確保・資質および専門性の向上③幼児教育の質の評価の促進④家庭・地域における幼児教育の支援⑤幼児教育を推進するための体制の構築―の５点を柱に、これまでの主な意見や今後の議論に向けた論点を提示した。

　①では、「新幼稚園教育要領等の実施に当たって、幼稚園教育要領等の理解の深化に向けて、日々の事例研究を進めることが重要」「幼小接続の中心的役割を担っている公立幼稚園の数が減少傾向にある中、幼小接続の取組をどのように推進していくべきかが課題」などの意見が挙がった。

　これらを踏まえ「新幼稚園教育要領等の実施に当たり、効果的な指導方法や教材の研究等についてどのように考えるか」「幼小の相互理解を深め、幼児期と小学校教育との円滑な接続を推進するためには、どのような方策が考えられるか」などを今後の議論に向けた論点として整理した。

　今後、整理した論点をもとに、引き続きヒアリングや自由討議を進めていく。

(解説 2019-11-06付)