道内私立校児童生徒の問題行動等 いじめ認知が大幅増 不登校は全校種で減少(道・道教委 2019-11-08付)
道は、文部科学省がまとめた「平成30年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」に関して、道内私立学校分の調査結果を公表した。いじめの認知件数は、全校種合わせて前年度比419件増の1073件と大幅に増加。不登校児童生徒数は、28人減の195人と全校種で減少した。私立高校の中途退学者数は、全日制で52人減の325人、通信制で277人増の641人となった。道は今後、道教委や関係機関と連携しながら、諸課題の解消に向けた取組を一層推進していく考え。
調査は、暴力行為、いじめ、不登校、中途退学の状況を調査・分析し、未然防止、早期発見・早期対応につなげていくため、文科省が毎年実施しているもの。
道内私立学校分では、小学校3校、中学校15校、全日制高校51校、通信制高校6校、特別支援学校1校の計76校に在籍する児童生徒5万1535人を対象に調査した。
私立小・中・高校における暴力行為の発生件数は、全校種合わせて前年度より5件減の118件。小学校は前年度に続き発生していない。1000人当たりの発生件数は、0・1件減の2・3件だった。
いじめの認知件数は、全体で419件増の1073件と大幅に増加。道では「いじめを初期段階のものを含めて積極的に認知した結果」と分析している。
解消率は、小学校において33・3%、中学校で72・6%、全日制高校で72・7%、通信制高校で89・4%となった。
不登校児童生徒数については、全校種で減少し、28人減の195人。在籍者に対する不登校児童生徒の割合も0・09ポイント減少した。
私立高校の中途退学者数をみると、全日制で52人減の325人で、中途退学率が0・2ポイント減の1・1%。通信制は、277人増の641人で、中途退学率が1・5ポイント増の3・5%となった。
道は「人間関係の問題などによって他校から転入学する生徒や、心身に不安を抱える生徒が多くいることから、中途退学者数は年度によって変動が大きい」としている。
結果を受け、今後、道では、道教委や関係機関と連携しながら、諸課題の解消に向けた取組を一層推進していく方針。
(道・道教委 2019-11-08付)
その他の記事( 道・道教委)
仮称・道文化財保存活用大綱 12月中に骨子案を 来年7月の策定目指す 道教委
道教委は、仮称・道文化財保存活用大綱の策定に向けたスケジュールをまとめた。11月下旬に道文化財保護審議会に諮問し、12月中に骨子案を策定。来年2月に素案のパブリックコメントを行い、専門家や...(2019-11-11) 全て読む
道教委が第5回夜間中学等協議会 市町村に資料提供へ ニーズ把握し関係機関連携を
道教委は7日、道庁本庁舎で第5回夜間中学等に関する協議会を開いた。札幌市教委が、道内初となる公立夜間中学設置に向けた検討状況を報告。道教委は市町村の現状に関する調査結果について説明し、今後...(2019-11-11) 全て読む
全国学力調査北海道版結果 各管内状況 №3 後志
◆PDCAサイクル確立充実を 小学校 【学校数54校、児童数1373人】 ▼分析 児童の姿や地域の現状等に関する調査や各種データ等に基づき、教育課程を編成し、実施し、評価して改善を図...(2019-11-11) 全て読む
子ども未来づくり北海道計画素案 官民一体で少子化対策 ライフステージに応じ支援
道は、第4期北の大地☆子ども未来づくり北海道計画の素案をまとめた。令和2~6年度を計画期間に、「子どもや子育てをみんなで応援する」など4つのライフステージを設定し、少子化対策に関連する具体...(2019-11-11) 全て読む
全国学力調査北海道版結果 各管内状況 №2 石狩
◆実態踏まえた授業改善を 小学校 【学校数263校、児童数1万8033人】 ▼分析 授業では、課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいたと思う児童の割合は30・7%で、全...(2019-11-08) 全て読む
家庭等と連携し取組を 全国学力調査北海道版報告書公表で佐藤教育長
道教委の佐藤嘉大教育長は、『令和元年度全国学力・学習状況調査北海道版報告書』公表に当たり、つぎのとおりコメントを発表した。 本道の状況は、習熟度別指導などによって、正答数の少ない子ども...(2019-11-07) 全て読む
全国学力調査北海道版結果 各管内状況 No.1 空知
◆問題解き直しで結果確認 小学校 【学校数64校、児童数1925人】 ▼分析 児童の姿や地域の現状等に関する調査や各種データなどに基づき、教育課程を編成し、実施し、評価して改善を図る...(2019-11-07) 全て読む
道教委の全国学力調査報告書 石狩管内で中学全教科平均以上 1日1時間以上勉強が増加
道教委は7月に本年度の調査結果を発表。調査結果を詳細に分析した全道・管内の状況、同意を得た178市町村の状況と学力向上策、本道の学力向上関連事業の成果と課題、改善に向けた取組を報告書として...(2019-11-07) 全て読む
全国学力・学習状況調査 改善の方向性―道教委
道教委は『令和元年度全国学力・学習状況調査北海道版結果報告書』において、北海道の学力向上の取組に関する改善の方向性を示した。①授業改善②検証改善サイクルの確立③小学校と中学校が連携した取組...(2019-11-07) 全て読む
主体的・対話的で深い学びの視点 肯定的なら高正答率 4観点で状況分析 道教委
道教委がまとめた『令和元年度全国学力・学習状況調査北海道版結果報告書』では、結果を踏まえた本道の状況について分析している。「授業改善」など4つの観点から成果と課題を整理。主体的・対話的で深...(2019-11-07) 全て読む