全国学力調査北海道版結果 各管内状況 No.1 空知(道・道教委 2019-11-07付)
◆問題解き直しで結果確認 小学校
【学校数64校、児童数1925人】
▼分析
児童の姿や地域の現状等に関する調査や各種データなどに基づき、教育課程を編成し、実施し、評価して改善を図る一連のPDCAサイクルの確立をよくしている学校の割合は57・8%であり、全国・全道を上回っている。
授業では、課題解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいた児童の割合は29・7%で、全国を下回っており、課題である。
普段(月~金曜日)、1日当たり1時間以上勉強をしている児童の割合は51・3%で、全国を下回っており、課題である。
▼改善の方向性
PDCAサイクルの確立をよくしている学校の割合が6割に達していないことから、各種調査問題が、これまでの学習内容の習得状況とこれからの学校活動を支えるものととらえ、S―P表を活用した集団と個人ごとの習得状況の分析を行うとともに、分析に基づいた指導を行い、その結果を「調査問題の解き直し」によって確認する取組を進める必要がある。
課題解決に向け、主体的に取り組んでいると思うと回答した児童の割合が3割に達していないことから、単元を通して、見通しを立てたり、振り返ったりして、学びの成果や自己の変容を自覚できる場面を設定するなど、「見通す」「振り返る」学習活動を確実に位置付けた「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善に取り組む必要がある。
普段、1日当たり1時間以上勉強をする児童が全国と比べて約15%少ないことから、学習習慣の定着に課題があるととらえられるため、校内の教職員で共通理解を図り、具体例を挙げながら、家庭での学習方法について指導するとともに、中学校区の定期テストに合わせた小・中学校連携による「家庭学習強化週間」を位置付けるなど、学習習慣の確立に向けた取組を進める必要がある。
◆成果や変容自覚できる場を 中学校
【学校数41校、生徒数1915人】
▼分析
生徒の姿や地域の現状等に関する調査や各種データなどに基づき、教育課程を編成し、実施し、評価して改善を図る一連のPDCAサイクルの確立をよくしている学校の割合は61・0%であり、全国・全道を上回っている。
授業では、課題解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいた生徒の割合は29・0%で、全国を下回っており、課題である。
普段(月~金曜日)、1日当たり1時間以上勉強をしている生徒の割合は55・5%で、全国を下回っており、課題である。
▼改善の方向性
PDCAサイクルの確立をよくしている学校の割合が6割程度であることから、各種調査問題が、これまでの学習内容の習得状況とこれからの学習内容の習得状況と活動を支えるものととらえ、S―P表を活用した集団と個人ごとの習得状況の分析を行うとともに、分析に基づいた指導の結果を「調査問題の解き直し」によって確認する取組を進める必要がある。
課題解決に向け、主体的に取り組んでいると思うと回答した生徒の割合が3割に達していないことから、単元を通して、見通しを立てたり、振り返ったりして、学びの成果や自己の変容を自覚できる場面を設定するなど、「見通す」「振り返る」学習活動を確実に位置付けた「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善に取り組む必要がある。
普段、1日当たり1時間以上勉強をする生徒が全国と比べて約14%少ないことから、学習習慣の定着に課題があるととらえられるため、校内の教職員で共通理解を図り、具体例を挙げながら、家庭での学習方法について指導するとともに、中学校区の定期テストに合わせた小・中学校連携による「家庭学習強化週間」を位置付けるなど、学習習慣の確立に向けた取組を進める必要がある。
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(道・道教委 2019-11-07付)
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