道教委の全国学力調査報告書　石狩管内で中学全教科平均以上　１日１時間以上勉強が増加

（道・道教委 2019-11-07付）

管内別平均正答率の状況表（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は７月に本年度の調査結果を発表。調査結果を詳細に分析した全道・管内の状況、同意を得た１７８市町村の状況と学力向上策、本道の学力向上関連事業の成果と課題、改善に向けた取組を報告書としてまとめ、６日の道議会文教委員会で報告した。

　全道の状況では、児童生徒質問紙と教科に関する調査結果のクロス分析を掲載。国語、算数（数学）の記述式問題では「すべての書く問題で最後まで解答を書こうと努力した」と回答した児童生徒ほど平均正答率が高い。また、クラスメートとの間で話し合う活動を通し、自分の考え方を深め、広げることができたと回答した児童生徒ほど平均正答率が高くなっている。

　児童生徒質問紙調査の経年比較をみると、平成２５年度以降、授業時間以外に１日１時間以上勉強をしている児童生徒の割合は増加傾向にあり、「全くしない」との回答は小・中学生いずれも減少している。

　一方で「自分にはよいところがあると思うか」との質問に「当てはまる」と回答した割合は、小・中ともにこれまでの増加から減少に転じた。児童生徒間で話し合う活動を通し、自分の考え方を深め、広げることができているかとの質問に「当てはまる」と回答した児童生徒の割合も、今回の調査で減少となった。

　管内の状況をみると、平均正答率が全国以上となった管内は、小学校は国語で正答率の高かった順番に留萌、渡島、釧路、檜山、上川の５管内。

　中学校は国語で檜山、留萌、上川、十勝、石狩の５管内が全国以上。数学と英語（聞くこと、読むこと、書くこと調査の合計値）では石狩管内のみが全国平均を上回った。

　前年度との比較では、小・中学校の国語で全国平均を上回った管内が増加。石狩管内は前年度に続き、中学校の全教科で全国平均以上となった。

　平均正答率が高かった管内と低かった管内の差は、小学校は国語で８・３ポイント、算数で５・３ポイント、中学校は国語で９・５ポイント、数学で１０・４ポイント、英語で９・７ポイント。前年度と比べ、小学校の算数で差が縮まった。

(道・道教委 2019-11-07付)