ＩＴＣ施工の成果を　空知建協との連携授業報告会　岩見沢農高

（学校 2019-12-04付）

　【岩見沢発】岩見沢農業高校（廣瀨之彦校長）と空知建設業協会（砂子邦弘会長）との連携授業に関する報告会が１１月２７日、同協会で開かれた。農業土木科２年開発土木専攻班の生徒９人が、ことし５月から行ってきたＩＣＴ施工にかかわる研究の成果を発表。「実際に現場で働く人にコツを具体的に教えてもらったことがためになった」と話すなど、学校の授業だけでは味わうことのできない建設業の魅力を実感した様子だった。

　岩見沢農業高は、空知建設業協会が行う若年層の入職促進に向けた活動の一環として、前年度から協会会員企業との連携授業を展開している。昨年は、砂子会長が経営する㈱砂子組と協定を結び、１０回にわたって連携授業を行ってきた。

　ことし４月には同校と協会が協定を締結。５月から最先端のＩＣＴ技術を活用した施工について、実際にＩＣＴバックホーを操作するなどの体験活動を行ってきた。

　砂子会長があいさつ。連携授業で学んだことは「自分たちの地域の産業に取り入れていくものとなる。頭の片隅に入れて社会人の一員になってほしい」と呼びかけた。

　続いて、授業に参加した犬飼陸斗君、岩本展匡君、大澤秀人君、太田駿来君、東海林悠哉君、髙畠優花さん、竹内瑞人君、久恒一人君、渡部真士君の９人が研究成果を発表。

　協会の入職促進特別委員や連携授業担当講師など約２０人を前に、①ＩＣＴ施工と従来の施工の比較②重機操作経験が浅い人による作業効率の比較③ほ場データを農業生産に活用―の３点の検証結果について報告。かかった時間や費用などの作業効率を検証し、作業経験が未熟であってもＩＣＴ技術の活用によって効率的な作業を行えることを伝えた。

　生徒は「実際に現場で働く人にコツを具体的に教えてもらったことがためになった」「工事の流れをリアルに体験でき勉強になった」などと成果を語った。

(学校 2019-12-04付)