SPH指定 札幌啓北商業高 マネジメント能力育成 最終年度の成果を発表
(学校 2019-12-23付)

啓北商高SPH講演会
観光や起業家教育など日ごろの学習について発表した

 市立札幌啓北商業高校(鈴木恵一校長)は19日、札幌市内カナモトホールでスーパープロフェッショナルハイスクール(SPH)事業にかかる成果発表会を開いた。研究テーマ「マネジメント能力を身に付けた職業人の育成」のもと約900人が参加。平成29年度からの3ヵ年研究最終年度として日ごろの学習の成果を発表した。

 文部科学省のSPHの指定を受けている同校は、札幌を中心とした企業、外部教育機関、行政、地域社会が有機的に結び付くことで人的資源、財務的資源および情報的資源を適切に活用する「マネジメント能力を身に付けた職業人の育成」を目標とする教育プログラムを展開している。

 観光、MICE、国際交流、地域ビジネス、起業家教育の5分野に重点を置き、地域社会とつながりながら互いに協働して地域やビジネス上の課題を見いだし、解決しながら新たな価値を創り出している。

 開会式で札幌市教委の相沢克明学校教育部長があいさつ。

 同校が多くの企業人から支援を受けていることにふれ、「自身が学んだ専門について胸を張って言えるような大人になってほしい」と呼びかけた。

 続いて、鈴木校長が「仲間の発表から様々な気付きを得ることで、あらためて考える発表会にしてほしい」とあいさつした。

 成果報告では3年間のSPH教育プログラム紹介ビデオを上映したあと、各学年が教育プログラムを発表。

 1年生の発表では、北海道日本ハムファイターズがなぜ地域に根付いているか分析。親子野球運動会を企画したことなどを紹介した上で、「社会貢献できる人材に近付けるよう頑張る」と意気込みを語った。

 2年生の国際交流の取組では国際的なコミュニケーション能力を身に付けるべく、関西での実習の機会を活用し、外国人観光客に札幌について質問したことを発表。札幌を知らない旅行客が多かったことから「宣伝不足を実感した」と述べた。

 また、3年生が課題研究として「札幌市南区のフューチャーマネジメント」と題し発表したほか、台湾研修についての報告を行った。

(学校 2019-12-23付)

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