道教委 英語力の向上支援推進校 対話中心に指導改善 恵庭市恵み野中が授業公開
(学校 2020-01-10付)

道教委英語力の向上支援推進校授業公開
将来の夢について対話する授業を展開した

 恵庭市立恵み野中学校(石山雅之校長)は昨年12月中旬、英語力の向上に力を入れた授業を公開した。石狩・空知・胆振管内から小・中学校教諭51人が参加。同校の大野泰生教諭が対話を中心とした授業を行ったほか、研究協議などを通し、英語教育に関する指導内容、指導方法などの改善・充実を目指した。

 同校は、道教委が進めるほっかいどう学力向上推進事業における英語力の向上支援推進校。英語力の向上支援は、4技能5領域のバランスの取れた言語活動を充実させるため、中学校教員の英語力・指導力向上や生徒の英語力向上に向けた環境整備を支援する道教委の新たな取組。

 石狩教育局義務教育指導班の因雅仁主任指導主事による事業説明のあと、大野教諭が2年1組(生徒数28人)の授業「あなたの夢を語ろう!」を公開した。

 大野教諭は、全国学力・学習状況調査で「話すこと」に課題があったことを踏まえ、自己表現を取り入れた対話を中心に授業を展開。本時の目標を「将来の夢について、聞いて概要をとらえることができる」「将来の夢について、学んだ表現や簡単な語句、文を用いて、即興で会話を継続させることができる」と設定した。

 はじめの帯活動では、パフォーマンス課題に有用な基本表現のインプットや会話訓練を実施。続いて、大野教諭が将来の夢についてスピーチし、生徒同士で内容を情報共有させた。

 課題「将来の夢について会話を続けよう」を提示。モデル文を配布し、速読や大声での読みなど音読練習に取り組ませた。

 大野教諭と代表生徒によるモデル対話を参考に、自分の将来の夢について即興的にペアで対話を行うOne Minute Talkを実施。ペアを数回交代し、対話を繰り返すことで、段階的に使える表現を増やすことをねらった。

 対話を踏まえて将来の夢についての短いスピーチ原稿を作成させたあと、原稿を見ずにスピーチ。聞き手の生徒は、リアクションを意識しながら聞いていた。

 このあとの研究協議では、資質・能力の育成に向けた言語活動の充実、パフォーマンステストにおいて生徒が身に付けた資質・能力を発揮できる単元構成および指導の工夫などについて、成果や課題、改善策などを意見交換。「帯活動がシステム化されていた」「パフォーマンステストに向けて、段階を踏んだ活動ができていた」などの意見が挙がった。

(学校 2020-01-10付)

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