働き方改革促進指定校・旭川市知新小　業務改善へ取組推進　道教委・泉野課長招き中間報告

（学校 2020-01-21付）

現段階の成果として７～１１月の超過勤務削減を挙げた

　【旭川発】道教委の新時代の教育を支える働き方改革促進事業に取り組む旭川市立知新小学校（本間祐一校長）は昨年１２月下旬、同校で中間報告会を開いた。道教委の泉野将司教職員課服務担当課長などが来校。同校働き方改革推進委員会のメンバーが中間報告したほか、同校の教職員で組織する４つのプロジェクトチームが今後の取組内容を提案。より一層、業務改善を図り、働き方改革の促進に向けて始動することを確認した。

　事業は、長時間勤務を是正し、教員が業務の質を高めるとともに、日々の生活や教職人生を豊かにすることで、自らの専門性や人間性を高め、子どもたちに対して効果的な教育活動を行い教育の質を高めるという、学校における働き方改革の実現を図るもの。

　指定校では、道教委の働き方改革担当の主幹と協働して、民間コンサルタントの業務改善となる指導助言を受け、全道の学校で実践可能な取組および持続・自走可能な具体的助言などを含めた業務改善手引書を作成する。

　中間報告会には、同校教職員２４人のほか、道教委の泉野教職員課服務担当課長など６人が出席。

　はじめに、本間校長があいさつ。「５月に推進プランを示し、校内の働き方改革推進委員会を中心として全教職員の参画のもと取組を進めてきた」と強調。「今後の取組の充実に向け、きたんのない指導助言をいただきたい」と話した。

　続いて、あいさつに立った泉野教職員課服務担当課長は、これまでの取組状況をあらためて校内で共有し、悩みを話すなどの機会として、今後の事業展開につなげていくことを求めるとともに、「様々な取組を総合的に総力戦で取り組んで、業務の軽減につなげてほしい」と呼びかけた。

　このあと、働き方改革推進委員会の委員長を務める金川奈緒教諭が中間報告。４月に委員会を立ち上げ、５月に推進プランを提示。１学期は勤務実態の把握と目標・指針を整理し、２学期から民間コンサルタントと教育局と連携して取り組み、業務改善を図るため、自分マネジメントボードや職員会議資料のＰＤＦ化、学年通信の隔週発行、児童玄関開錠時刻を従来の午前７時５０分から８時に変更したことを報告。

　現段階の成果として、７～１１月の勤務時間は前年度と比べ、業務改善の効果もあり、超過勤務時間が減少したことを挙げた。

　課題として時間外勤務日４５時間以内にはさらなる業務改善が必要と分析。課題克服に向けて取組の見直しを図ることを説明し、「学年通信の記事は輪番制で作成する」などと話した。

　さらに、職員室環境・校内環境・定時退勤・ＩＣＴの４つのプロジェクトチームが今後の取組内容について提案した。

　このあと、コンサルタントチーム・㈱フリードの杉山史哲代表取締役と上川教育局の川島政吉主幹が講評した。

(学校 2020-01-21付)