道立高校長の庁内公募　来年１月に面接へ　道教委・佐藤教育長が意向

（道・道教委 2019-12-24付）

　道教委の佐藤嘉大教育長は２０日、道庁別館で記者会見に臨んだ。来年度人事で実施する道立高校長の庁内公募制を当面の期間継続するとし、来年１月にも面接を行い、早期に対象校、校長を決定する考えを表明。１年単位の変形労働時間制については「働き方改革を進める上での選択肢の一つになる」とし、職員団体、校長会や教頭会と意見交換を行う考えを示した。

　佐藤教育長は、意欲とアイデアをもって学校経営に取り組む校長を庁内から公募し、高校改革のモデル校をつくる道立高校長の庁内公募制について説明。来年１月に面接を行うとし「任期を５年と設定したことで、安定した経営を進めてほしい」と期待した。

　公募対象の学校数は２～３校を予定し、当面の期間、制度を継続していく考えを表明。「早い段階で対象校と校長を決定し、仕事がしやすい環境を考えていきたい」と述べた。

　学校の働き方改革に向けては、民間コンサルタント会社と校長経験者のチームによる業務改善事業に取り組んでいることを踏まえ、年度内に業務改善の手引書を作成予定であることを伝えた。

　給特法改正に伴い、自治体判断で導入可能となった１年単位の変形労働時間制に関しては、長時間労働の是正を前提とする国の方針を示しつつ「働き方改革を進める上での選択肢の一つになる」と指摘。

　「導入を前提に、議会などで検討していきたい」とし、意見集約に当たっては、職員団体や校長会、教頭会と意見交換を行う考えを示した。

　少人数学級編成の拡大については「具体的にどう進めるか検討し、来年度からの実施を考えていきたい」と表明。

　大学との連携では、本年度、道教育大学、北海道大学との包括連携協定を締結したことから、教員のなり手確保や高大連携の推進に一層取り組んでいく意向を示した。

(道・道教委 2019-12-24付)