ＣＳ導入推進など盛る　石狩市・子どもビジョン原案

（市町村 2020-01-15付）

　石狩市は、令和２年度から６年度の５年間をを計画期間とする仮称・子どもビジョン（第２期石狩市子ども・子育て支援事業計画）原案をまとめた。基本理念に「子どもの権利を尊重し、子育ち子育てを地域全体で見守り支え合うまち」を設定。重点施策方針として、教育・保育環境の充実を据え、コミュニティ・スクール（ＣＳ）導入による地域一帯の学校運営を推進することなどを盛り込んだ。２５日までパブリックコメントを受け付けている。

　子どもの権利条約の４つの基本的な権利を尊重し、子どもの視点に立って、最善の利益の保障を優先して考慮し、家庭・地域・事業者などが一体となって取り組むまちのあり様を目指すこととし、基本理念に「子どもの権利を尊重し、子育ち子育てを地域全体で見守り支え合うまち」を掲げた。

　施策の体系は「ライフステージに応じた、切れ目ない子育ち子育て支援」を切り口に、「妊娠・出産期」「子育て期」「子育ち・自立期」の３つの領域と、「子ども・子育てを見守り支える地域づくり」を切り口として「すべての子どもと家庭への支援」「地域の子育て力の向上」の２つの領域について、それぞれ基本目標を設定。

　基本目標ごとに盛り込まれた基本施策を、総合的かつ計画的に取り組むことによって基本理念の実現を目指す。

　基本目標を達成するため、①妊娠期から子育て期まで切れ目のない支援体制の充実②教育・保育環境の充実③子どもの居場所づくりの推進④すべての子ども、若者と家庭への総合支援―の４つを重点施策方針として設定。

　②では、ＣＳ導入による地域一帯の学校運営を推進するほか、教育の情報化（電子黒板やＩＣＴ機器の導入）を推進する。

　③では、放課後子ども総合プランを推進し、放課後の居場所づくりと児童クラブの量と質の適正化を図るほか、（仮称）ふれあいの杜子ども館の整備計画を進める。

　④では、児童虐待相談などに対応するため子ども家庭総合支援拠点（子ども相談センター）の機能強化や、市こども見守りネットワーク協議会の効果的運用を図る。また、子どもの貧困対策として生活困窮家庭やひとり親家庭の親の自立支援対策を推進する。

　２５日までパブリックコメントを受け付けている。

(市町村 2020-01-15付)