札幌市幼児教育センター 幼保小連携推進協議会開く スタートカリキュラム重要
(市町村 2020-01-08付)

札幌市幼保小連携推進協議会
幼稚園・保育園の教職員など34人が参加した

 札幌市幼児教育センターは昨年12月下旬、市内ちえりあで令和元年度札幌市幼保小連携推進協議会を開いた。関係者34人が参加。元年度の成果と課題などについて協議したほか、三里塚小学校における実践発表を通じ、幼保小連携におけるスタートカリキュラムの重要性を確認した。

 市は、各区の連携を推進する区幼保小連携推進協議会を実施しているほか、全市の連携推進にかかわることを協議する市幼保小連携推進協議会を行っている。

 協議会は、令和元年度の幼保小連携推進協議会の取組、成果、課題、次年度の幼保小連携推進協議会の方向性について確認するために開催した。

 はじめに、子ども未来局の鈴木明美指導担当課長があいさつ。前年度の幼稚園教育要領の適用や、4月からの学習指導要領の全面実施にふれ「関係機関がさらに連携を強化し、“幼児期の終わりまでに育ってほしい姿”を共有する必要がある」と強調した。

 続いて、幼児教育センターの本間真純幼児教育企画・研修担当係長が、令和元年度幼保小連携推進協議会の取組および成果と課題について説明。①研修・協議②引継③企画・運営―の3つについて伝えた。

 うち③では、課題として、多くの参加者を募るため、日程調整が必要であることを示した。

 委員からは日程について、他の会議と重なり、幼保小連携推進協議会に参加できないことがないよう「教育委員会で調整できる会議について日程調整してほしい」との意見が挙がった。

 このほか本間係長が、学習指導要領の全面実施に伴って令和2年度から、幼稚園などから円滑に小学校へ接続するためのスタートカリキュラムを作成・実行することが義務となったことを伝えた。

 実践発表として、三里塚小学校の増子義仁校長が「スタートカリキュラム作成に向けた取組の実際」を伝えた。スタートカリキュラムについて、幼稚園などの経験を基礎として、就学した子どもが、円滑に学校生活を過ごすためのカリキュラムであることを紹介した。

 また、就学時などに段差が生じることを指摘。「段差をなくすのではなく、段差を越えるために少しずつステップアップさせていくのがスタートカリキュラム」と説明したほか、子どもたちが自分で段差を越えるための支援の重要性を示した。

(市町村 2020-01-08付)

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