新学習指導要領実施を前に　学籍等の記入様式改訂　今月末に通知　札幌市教委

（市町村 2020-01-20付）

　札幌市教委は近く、通知「学習指導要領の改訂に伴う指導要録の変更について」を発出する。指導要録作成にかかる取扱要領を改訂する。新学習指導要領の実施に向けて在学中の児童生徒の学籍や指導に関する記録等の記入様式を改訂したもの。今月末にも市立全校に通知する見通し。

　文部科学省は平成３１年３月、通知「小学校、中学校、高校および特別支援学校における児童生徒の学習評価および特別支援学校における児童生徒の学習評価および指導要録の改善等について」を発出。

　新学習指導要領に基づき、観点別学習評価の観点を「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の３つで整理し、指導要録の参考様式を示した。

　市教委は同様式をもとに、市立高校、特別支援学校高等部は７年ぶり、小・中学校、特別支援学校小学部・中学部は２年ぶりに児童生徒指導要録の様式を改訂する。

　児童生徒指導要録の様式は、①学籍に関する記録②指導に関する記録―の２点について、在学する児童生徒の学習の記録として作成するもの。

　小学校は令和２年、中学校は３年、高校は４年のそれぞれ４月１日から適用する。市教委は様式①について、すでに在籍している児童生徒は現行のものを使用、様式②については、全児童生徒を対象に改訂したものを使用していくとしている。

　市教委は今月下旬にも、通知「学習指導要領の改訂に伴う指導要録の変更について」を市立学校全校に発出し、指導要録作成にかかる取扱要領を改訂する見込み。児童生徒指導要録についても、年度末までをめどに校務支援システムにおいて新様式に対応したものに改修する。

(市町村 2020-01-20付)