ひきこもり相談窓口設置　石狩市　りんくるプラン原案

（市町村 2020-01-22付）

　石狩市は、新年度スタートする第４次石狩市地域福祉計画「石狩りんくるプラン」の原案をまとめた。ひきこもり相談支援窓口を設置して個別支援などを通し、当該者の復学や再就学を目指すほか、保育士の人材確保に向け支援することなどを新たに盛り込んだ。２月１３日までパブリックコメントを受け付けている。

　計画は、子どもから高齢者まで住み慣れた地域で安心して幸せに暮らしていくことができる地域共生社会の実現に向けた取組を定めるもの。期間は令和２～６年度の５ヵ年。

　基本理念「地域力を活かし、共に支え合うまち　いしかり～地域共生社会の実現に向けて」のもと、基本目標として、①地域のつながりづくり②安全・安心な暮らしづくり③福祉の理解と人材の育成④自立を支える体制の推進―の４つを提示。

　基本目標の達成に向け、「地域包括ケアシステムの推進」「生活困窮者に対する自立支援施策の推進」「ひきこもりに対する包括的な支援」に重点的に取り組む。

　基本目標②では、障がい者（児）・子育て支援の充実に向け、既存の施設をもとに市町村中核子ども発達支援センターを設置するほか、教育保育環境の充実に向け市内全域のゼロ歳児からの保育の導入、子どもの居場所づくりの推進などに取り組む。

　基本目標③では、市内小・中学校との連携のもと、福祉体験プログラムを用いた福祉教室を開催。また、教職員向けサマーセミナーなどで福祉に関する講座などを行い、福祉の理解と意識の醸成を図る。保育士に対して市内の認定こども園などへの就労支援を行い、人材確保に努める。

　基本目標④では、生活困窮者を支援。生活に困窮し十分な学習機会を得られない小中学生を対象に、基礎的な学力の向上や家庭における養育の相談に応じるなど、貧困の連鎖防止のため学習支援を通じて、子どもの将来の自立に向け支援していく。

　また、ひきこもりサポート事業として、ひきこもり相談支援窓口の設置、個別支援、グループ支援によって復学や再就学、就業に向けた支援および家族の精神的安定を図る。

(市町村 2020-01-22付)