旭川大をベースとした公立大 4年度開学想定 新学部も 旭川市 課題整理し報告書(市町村 2020-01-27付)
【旭川発】旭川市は、私立の旭川大学をベースとした公立大学設置にかかる課題を整理し、21日、市議会に報告書を提出した。令和4年度開学を想定しており、6年度に地域創造デザイン学部の新設を目指すなど、今後のスケジュールを示した。
市は、市民から公立「ものづくり大学」開設を求める要望書、旭川大から公立大学法人化の推進に関する要望書が提出されたことなどから、平成28年度以降、有識者懇談会や調査特別委員会で、旭川大をベースにした公立大学の設置について検討を進めている。
31年3月、調査特別委の最終報告に至ったが、市議会各会派などから様々な課題が示されたため、調査特別委としての意見集約は見送りとなった。
今回、公立大学設置の最終的な判断に資するため、大学運営の見通しや教職員の体制づくりなどの課題を整理した報告書を市議会総務常務委員会に提出した。
報告書では、市が目指す公立大学の姿を、人材育成、教育・研究機関、地域貢献の3つの柱から整理。公立化が決定した場合、設置準備段階で新学長のもと、理念などの詳細を定める。
今後の想定スケジュールも示しており、令和2年度に、新理事長と新学長の候補者を選び、現在の旭川大に在籍する教職員の体制づくりに向けた準備を進めるなど、公立大学移行に向けた体制の強化を図る。
開学は、令和4年4月1日を想定。開学が正式決定すれば、実務的な体制を組み、公立化への移行に向け組織の再編と教職員を配置する。
公立大学設置の検討、準備と並行して、新学部の設置も検討。6年度の設置を目指す。新学部は地域創造デザイン学部。ものづくりデザイン学科(定員30人)と地域社会デザイン学科(定員50人)の2学科を置く。デザイン思考をベースに、地域が有している環境や現場を知り、多様なフィールドを活用した実践的な学びを通して、創造実践融合型人材の育成を特徴とした学部とする考えだ。
(市町村 2020-01-27付)
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