オホーツク局が独自に中高生向け教職教養セミナー　教職を目指す意欲喚起　若手教員と懇談

（道・道教委 2020-01-17付）

　【網走発】オホーツク教育局は１４日、オホーツク合同庁舎で地域教育政策推進事業「教えて！先生の仕事～中高生向け教職教養セミナー」を開いた。管内の中・高生２５人が参加。教員のなり手不足解消に向け多くの生徒たちに教員を目指してもらおうと、管内小・中・高校の若手教員との懇談や模擬授業体験などを展開した。

　管内の中学生および高校生に対し、説明や懇談などを通して教員の仕事についての理解を促すとともに、教職への意欲を醸成することを目的とした局独自の取組。早期からの意識づけを図り、教員のなり手不足の解消を目指す。

　遠藤直俊教育支援課長は開会あいさつで、「きょうを一つのきっかけとして、“将来先生になりたい”という気持ちを高めてほしい」と期待した。

　説明に移り、教職員係が教員免許の種類や大学の教職課程の内容および免許の取得方法、義務教育指導班が小・中学校教員の主な仕事、高校教育指導班が高校教員の主な仕事について話した。

　午後からは、若手教員と懇談。網走市立潮見小学校の沢田早生教諭、網走小学校の山本千聖教諭、白鳥台小学校の宮田一央教諭、第五中学校の亀谷文香教諭、第四中学校の湯川育恵教諭、呼人中学校の大西祐貴教諭、雄武高校の吉岡直哉教諭、留辺蘂高校の河田志歩教諭、湧別高校の白田裕基教諭、紋別高校の江口未玖養護教諭の１０人が講師となり、仕事内容ややりがいなどについて生徒からの質問に答え、アドバイスを送った。

　また、「教師の仕事体験」と題して、希望した生徒５人による模擬授業を実施。生徒たちは、教育局が作成した指導案をもとに、公民・現代社会「青年期と自己の形成」の授業を行った。事前に教材を用意したり、説明内容を考えたりするなど工夫を取り入れた。

　模擬授業を体験した北見北斗高校１年の岡村陽和さんは「貴重な経験。授業についてアドバイスをもらえて、教員になるためのよい一歩になった」と話していた。

(道・道教委 2020-01-17付)