【解説】小学教員資格認定　２４８人合格

（解説 2020-01-28付）

　文部科学省は、本年度小学校教員資格認定試験実施結果をまとめた。受験者数は、前年度比６９人減の７８０人。最終合格者数および代替措置のすべてに合格した人は１３６人増の２４８人だった。

　教員資格認定試験は、広く一般社会に人材を求め、教員の確保を図るため、大学等の通常の教職課程を取らなかった人で、教育者としてふさわしい資質を身に付け、教職を志す人に教職への道を開くことを目的に創設。小学校のほか、幼稚園、特別支援学校の試験がある。平成30年度から、教育職員免許法に基づき、教員資格認定試験の実施に関する事務を教職員支援機構が行っている。

　小学校教員資格認定試験の合格者は、都道府県教委に申請することで、小学校教諭の二種免許状が授与される。受験資格は高校を卒業した人、その他大学入学資格があり、２０歳以上の人。試験は、毎年度１回実施。第１次試験から第３次試験をそれぞれ２日間で行う。

　本年度小学校教員資格認定試験の第１次試験から第３次試験（指導の実践に関する事項にかかる試験）および第２次試験に代わる教科および教職に関する専門性等を評価する措置（代替措置）の実施状況をみると、第１次試験受験者数は前年度比６９人減の７８０人で合格者数は２９５人。８月３１日～９月１日に宮城教育大学、東京学芸大学、横浜国立大学、静岡大学、岡山大学、熊本大学の６大学で実施した。

　１０月１２～１３日に東京学芸大、横浜国立大、静岡大、岡山大、熊本大の５大学で実施予定だった第２次試験は、台風１９号の影響で中止。２９５人が受験する予定だった。

　これに伴って、受験予定者全員の第２次試験を免除するとともに、第２次試験に代わる教科および教職に関する専門性等を評価する措置を講じた。

　第３次試験（指導の実践に関する事項にかかる試験）は、すでに教員免許状を有する人などの免除者を含む受験者数２９５人、合格者数２９５人。１１月１３～２７日の間の平日２日間で第２次試験と同じ５大学で実施した。

　第２次試験受験予定者全員を対象に、郵送によるレポート課題と教職員支援機構つくば中央研修センターでの試験を実施。１２月１４日、２２日の２回のうち１回を選択し、教科および教職に関する専門性等を評価・確認した。受験者数は２８５人で２４８人が合格した。

　なお、対象者が代替措置の利用を希望しない場合は、次回開催の小学校教員資格認定試験において、第１次試験を免除し、受験料を徴収しないこととした。

(解説 2020-01-28付)