【解説】3年度からフラッグシップ大
(解説 2020-01-27付)

 文部科学省の設置する中央教育審議会初等中等教育分科会教員養成部会教員養成のフラッグシップ大学検討ワーキンググループは23日、「Society5・0時代に対応した教員養成を先導する教員養成フラッグシップ大学の在り方について(最終報告)」をまとめた。新時代の教員養成をけん引するフラッグシップ大学の役割や要件を規定。令和2年度に公募・選定し、3年度から取組を開始する。

 教員養成フラッグシップ大学の役割は、①教員養成を新たな時代へと変革するけん引役②教員養成ネットワークの中核③学校教育の課題解決の寄与、政策提言の機能―の3点。

 教員の職業としての魅力の再構築、指導主事等の教育行政職員、学校事務職員などの質の向上などの課題にも積極的に対応することが期待されるとした。

 2年度に初回の公募・選定を行い、3年度から取組を開始。

 教員養成や教育研究に関する優れた実績を有していること、創造的・革新的な研究開発計画・構想があることなど必要な要件を示し、各視点の軽重やバランスを考慮して応募要件を設定するとした。

 既存の仕組みに縛られずに先導的・革新的な取組に挑むことができるよう、特例的な扱いを可能とする必要があるとし、教職課程の認定に関する規制の緩和、予算面での継続的な支援など制度・予算面での支援を挙げている。

 取組の成果を速やかに他大学や学校現場での実践に生かせるよう、フラッグシップ大学以外の教職課程認定大学や学校における情報通信環境を整備するべきとし、児童生徒1人1台のパソコン端末環境を着実に実施するよう要請。また、教育委員会や公私立学校の積極的な協力も期待されるとし、国から各教委への協力要請を求めている。

(解説 2020-01-27付)

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