【解説】子への前兆事案 昨年は944件
(解説 2020-01-22付)

 道警本部は、令和元年1年間の子どもに対する前兆事案の届出受理状況をまとめた。1月からの累計で前年比147件減の944件を受理した。

 前兆事案とは、子ども(13歳未満)を対象とする性犯罪などの凶悪犯罪の前兆とみられる声かけやつきまといのこと。

 12月は、道内で前年同期に比べ17件減の63件を受理。1月からの累計で、147件減の944件となった。

 態様別にみると、「声かけ」が330件で全体の35%を占め、最も多かった。以下、「つきまとい」が173件で18・3%、「容姿の撮影」が123件で13%、「痴漢、身体接触」が105件で11・1%、「身体露出」が91件で9・6%、「のぞき、盗撮」が14件で1・5%などとなっている。

 発生時間帯は、「午後3時台」が239件、「午後4時台」が181件、「午後2時台」が156件で、下校時間帯の午後2~4時で61%を占めた。

 また、発生場所は「道路(歩道)上」が704件で74・6%。発生時の子どもの状況は、「登校・下校時」が453件で48%、「習い事・友人宅・買い物などへの行き帰り」が232件で24・6%、「遊戯中」が161件で17・1%などとなった。

 警察署別の受理件数は、札幌方面の28警察署が619件で最も多い。

 道警本部は、子どもに対する前兆事案は、都市部に限らず全道各地で発生していることから、子どもたち対して不審者に遭遇した際に近くの大人に知らせることや、近くの店や家に急いで避難することなど具体的な対策について教えることを求めている。

 また、早期通報によって警察官を現場に急行させることができることから、子どもから不審者情報を聞いた際には、速やかなに通報するよう呼びかけている。

(解説 2020-01-22付)

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