道教委が全道代表高校長研　言語能力育成充実を　赤間局長が必要性示す

（道・道教委 2020-02-12付）

　道教委は７日、道庁別館で令和元年度第４回全道代表高校長研究協議会を開いた。各課担当者が所管事項を説明したほか、赤間幸人学校教育局長が「教育改革の方向性を踏まえた学校経営の推進」と題して講話。開会あいさつに立った赤間学校教育局長は、新学習指導要領の着実な実施によって、主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善や言語能力・情報活用能力の育成のための指導を充実させる必要性を示した。

　研究協議会は、本道の高校教育にかかわる教育行政上の課題等について研究協議を行い、本道の高校における学校運営全般の改善・充実に資することがねらい。全道の道立高校長３０人が参加した。

　開会に当たり、赤間学校教育局長があいさつ。ＯＥＣＤが２０１８年に実施した生徒の学習到達度調査（ＰＩＳＡ）の調査結果にふれ、数学的リテラシーおよび科学的リテラシーが引き続き世界トップレベルである一方、読解力について、平均より高いグループに位置しているものの、前回の２０１５年調査よりも平均得点・順位が低下している現状を報告。これらの課題に対応するため、新学習指導要領の着実な実施によって、主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善や、言語能力・情報活用能力の育成のための指導の充実を図る必要性を指摘した。

　その上で、「今後も高校長協会と緊密な連携を図りながら、本道の高校教育における課題の解決に全力で取り組んでいく」との考えを示した。

　続いて、各課の担当者が所管事項を説明。本年度の入学者選抜や学校における働き方改革など、教育行政上の諸課題を中心に解説した。

　このあと、赤間局長が「教育改革の方向性を踏まえた学校経営の推進」と題して講話した。

　道教委は、従来の部活動指導員に加え、顧問教員とともに技術的指導を行う外部指導者（外部コーチ）を登録する「ほっかいどう部活動サポーターバンク」を設置した。教育環境支援課Ｗｅｂページで登録者を募集しており、配置を検討する市町村教委、高校や特別支援学校に情報を提供する。各市町村において制度を周知し、次年度における任用の際に積極的に活用するよう呼びかけている。

(道・道教委 2020-02-12付)