特セン「移動講座」本年度実施状況　回数・受講者共７倍に　教育相談担当者養成は２倍

（道・道教委 2020-03-10付）

　道立特別支援教育センターは、市町村の支援体制充実に向けて前年度に試行を開始した特セン「移動講座」の本年度実施状況をまとめた。２月７日現在で、開催数・受講者数は、共に前年度の約７倍に。また、前年度から開始した教育相談担当者養成集中講座（小・中学校）は、共に約２倍となった。両講座は新年度も開講予定で、今後は近隣の市町村からの積極的な参加を呼びかけるほか、市町村教委へ一層支援していく方針。

　特セン「移動講座」は、市町村教委の要請に基づき、センターで実施している研修講座や自主的コースの一部で構成する移動型の講座を各地域で開催するもの。

　２月７日現在で苫小牧市、枝幸町などで２１講座開き、８４７人が受講。開催数・受講数者は、共に前年度の約７倍となった。

　巡回教育相談の実施場所となった市町村からの受講者が多く、近隣の市町村からの参加が少ない状況であったことから、今後は実施可能な日時を事前に通知するなど、近隣市町村からの参加を積極的に呼びかけていく。

　教育相談担当者養成集中講座（小・中学校）は、広域な本道で本人・保護者がより身近な地域において専門的な教育相談が受けられるよう、各市町村教委を主催者として、道内各地で教育相談を担当できる小・中学校の教員を育成するもの。本年度は留萌市、羽幌町などで１４講座開催し、３４人が受講。共に前年度の約２倍の実績となった。

　地域における教育相談の充実を図る上で、集中講座の修了者数が不足していることから、今後も市町村教委が主体的に取り組めるよう、一層の支援を行っていく方向性を示している。

　両講座は新年度も開講予定で、いずれも１９日まで申込を受け付けている。

(道・道教委 2020-03-10付)