３年度教員採用候補者選考　新たに総合点加点制度　現職教員特別選考を新設　道教委・札幌市教委

（道・道教委 2020-03-12付）

　道教委・札幌市教委は、令和３年度道・札幌市公立学校教員採用候補者選考検査における変更内容を決めた。一定の資格等を有する受検者に対し、第１次検査の総合点に加点する制度を新設。また、現職教員特別選考を新設するほか、過去３年以内に登録・採用を辞退した受検者を対象に、第１次検査のすべての検査、第２次検査の適性検査等を免除する制度などを設ける。

　選考検査の主な変更内容をみると、英検準１級・１級資格やＴＯＥＩＣ等の高得点保持者、受検する教科以外の複数免許など、一定の資格等を有する受検者からの申請によって第１次検査の総合点を加点する制度を新設。海外留学・勤務経験や、青年海外協力隊として活動経験のある人も加点対象とする。

　現職教員特別選考を新設。一般選考の特例の条件であった教職経験「４年以上」を「３年以上」に緩和するほか、免除する検査の範囲について、第１次検査の教養検査からすべての検査へと拡大する。

　また、過去３年以内に登録・採用を辞退した受検者を対象に、第１次検査のすべての検査および第２次検査の適性検査、教科等指導法検査、実技検査を免除する制度も設ける。

　宗谷、根室、日高を対象とした一般選考の地域枠の対象管内にオホーツク管内を新たに追加。

　このほか、札幌市において、小学校教諭区分で受検する人で幼稚園教諭の免許状を所有している場合、採用候補者名簿に登録後、採用調整の希望のある当該名簿登録者の中から幼稚園教諭として採用する制度も追加する。

◆検査の日程等発表　１次検査６月２８日　願書配布４月６日

　道教委・札幌市教委は、令和３年度道・札幌市公立学校教員採用候補者選考検査の実施日程を決定した。願書配布は４月６日、受付期間は４月２２日～５月１５日。持参（午前９時～午後５時、土・日・祝日を除く）または郵送（５月１５日消印有効）で受け付ける。受検票は、６月１８日までに交付する。

　第１次検査は、６月２８日に札幌北高校、札幌東高校、札幌月寒高校、市立札幌平岸高校、函館中部高校、岩見沢農業高校、旭川工業高校、釧路工業高校、東京都内の大学の６地区９会場で実施を予定。検査内容は、教養（一般・教職）検査、専門検査（Ｉ）（Ⅱ）。

　第２次検査は、札幌北高、大麻高校、市立札幌平岸高、函館商業高校、岩見沢農業高、旭川東高校、釧路江南高校の５地区７会場で実施。適性検査、教科等指導法検査（社会人特別選考は論文検査）、面接（個別Ｉ・Ⅱ）検査、実技検査を行う。

　第１次検査の結果は７月３１日、第２次検査は１０月２６日に道教委・札幌市教委のホームページで発表し、本人に結果通知を発送する。

(道・道教委 2020-03-12付)