全国体力調査北海道版結果 各管内状況 No.10 宗谷(道・道教委 2020-03-13付)
◆分析 小学校
【学校数38校、児童数462人】
▼実技
体力合計点は、全国と比較して女子が0・15ポイント高いが、男子が0・61ポイント低く、課題である。
種目別に全国を上回ったのは、男女いずれも4種目。
体力合計点の高い順にA~Eの5段階で評価した総合評価をみると、AB―DEの値は、全国と比較して、女子が1・6ポイント高いが、男子が6・8ポイント低く、課題である。
▼質問紙(学校・児童)
「授業等の工夫・改善を行った(行う予定である)」と回答した学校が97・3%(全国比11・4ポイント増)で、「体育の授業は楽しい」と回答した男子児童74%(同0・2ポイント増)、女子児童60・5%(同0・3ポイント増)につながったと考えられ、成果である。
「授業以外で、すべての児童の体力の向上・運動能力の向上にかかる取組を行った」と回答した学校が94・7%(同10ポイント増)で、「中学校に進んだら、授業以外でも自主的に運動やスポーツをする時間をもちたいと思う」と回答した男子児童85・8%(同8・5ポイント増)、女子児童76・6%(同5・1ポイント増)につながったと考えられ、成果である。
◆分析 中学校
【学校数22校、生徒数476人】
▼実技
体力合計点は、全国と比較して、男子が1・56ポイント、女子が3・17ポイント低く、課題である。
種目別に全国を上回ったのは、男子が3種目、女子が1種目。
AB―DEの値は、全国と比較して男子が11・8ポイント、女子が17・2ポイント低く、課題である。
▼質問紙(学校・生徒)
「授業の冒頭で、その授業の目標を生徒に示す活動を取り入れている」と回答した学校が100%で、「授業の始めに授業の目標が示されている」と回答した男子生徒81・2%(全国比18・8ポイント増)、女子生徒77・7%(同17・1ポイント増)につながったと考えられ、成果である。
「授業以外で、すべての生徒の体力・運動能力の向上にかかる取組をすべての学年で行った」と回答した学校が90・9%(同34・8ポイント増)で、「保健体育の授業以外における1週間の総運動時間が60分以上」と回答した男子生徒93・5%(同0・6ポイント増)、女子生徒83・3ポイント(同2・7ポイント増)につながったと考えられ、成果である。
◆改善の方向性
各種調査結果やアンケート等を分析し、課題を明確にするとともに、目標指標を設定するなどして体力向上に向けたマネジメントサイクルの確立を図る。
小学校では、授業の始めの目標の提示や授業の最後の振り返りを確実に行い、児童の主体的な学びを促す授業改善を推進する。
児童の運動習慣の確立に向けて、家庭や地域において運動に親しむ機会の拡充を図るよう働きかける。
中学校では、話し合う活動や振り返る活動を取り入れ、思考の深化や自己の成長の実感を促す授業改善を推進する。
生徒の運動習慣の確立に向けて、家庭や地域において生涯にわたって運動を豊かに実践することができる場を設けるよう働きかける。
(道・道教委 2020-03-13付)
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