拓北養護　初の防災給食　“救給根菜汁”を試食　緊急時に備え意識高め

（学校 2020-03-12付）

当日の給食メニュー

　拓北養護学校（秋保雅浩校長）は２月中旬、学校給食の中で「防災給食」を初めて実施した。全校児童生徒約１２５人が普段の給食のメニューに加え、救給根菜汁を試食。災害など緊急時における防災の意識を向上させた。

　同校はこれまで、自然災害等への対応にかかわって、災害マニュアル見直しや避難訓練・発電機講習会、不審者対応研修会、ＡＥＤ講習会などを実施。また、ＰＴＡが非常袋を各家庭に配布しているほか、普段から飲料水、ランタンの購入など、非常時に必要な用品を準備している。

　今回、災害時における緊急時の対応の１つとして防災給食を実施。肢体不自由の児童生徒の食形態への対応を確認することもねらった。

　児童生徒は、当日の給食メニュー「わかめご飯」「うのはなコロッケ」「ミカンゼリー」「牛乳」の４品に加え、非常食として救給根菜汁を試食した。

　初めて非常食を口にした児童生徒は「暖かくておいしい」「おいしくておかわりした」などと感想を。

　秋保校長は「今回の取組は、わずかな一歩ではあるが非常食を実際に食することを通して災害時の意識を高めるためには大切なこと。そこから、防災に対する意識を児童生徒や教職員、保護者などみんなで意識し協力していくことが重要」と話している。

(学校 2020-03-12付)