国研の教育課程研究指定校事業 課題探究型学習柱に 新年度の方向性固まる 網走南ヶ丘高(学校 2020-03-27付)
【網走発】本年度から2年間、国立教育政策研究所「教育課程研究指定校事業(カリキュラム・マネジメント)」に取り組んでいる網走南ヶ丘高校(武田久校長)の新年度の方向性がまとまった。教科等横断的かつ課題探究的な視点による学習プログラム「Project01」の成果と課題を踏まえ、「総合的な探究の時間」を軸とした課題探究型学習の計画・実施を柱に研究を進めていく。今後、教育課程委員会を中心に、単元配列表を活用して各教科の取組を視覚化するなど、カリキュラム・マネジメントの視点から検討。学校教育目標「探究心と向上心を培い、課題解決に必要な学力を育む」の実現を目指す。
網走南ヶ丘高は、研究主題「カリキュラム・マネジメントの確立による教育活動の質の向上~カリキュラム・マネジメントの3つの側面を踏まえた校内体制の確立により“探究心と向上心を培い課題解決に必要な学力を育む”ための研究」のもと、本年度から実践研究を進めている。
本年度は、単元配列表の作成、生徒の実態調査・分析を踏まえ、学校教育目標「探究心と向上心を培い、課題解決に必要な学力」を身に付けさせることを目的に、教科等横断的かつ課題探究的な学習プログラム「Project01」を計画・展開した。
実施に向けた校内体制の確立を目指し、校内の教科主任などで構成する教育課程委員会を議論の場と位置付け、学習プログラムを作成。オリンピック・パラリンピックをテーマに、外国語(英語)、公民、保健体育をはじめとする各教科等が連携し、「学ぶこと」「調べること」「まとめること」「発表すること」の段階で実践した。
その成果や課題を踏まえ、新年度は、総合的な探究の時間を軸に各教科等の学びを意識した取組を推進。地域を題材として生徒自身が課題を設定し、網走市や網走商工会議所などの関係機関と連携した課題探究型学習を計画・実施する。その際、単元配列表を活用して各教科の取組を視覚化し、計画に生かすこととしている。
組織体制については、教育課程委員会と学校評議委員会との連携をより一層深めるとともに、教科の枠組みを越えて学校全体で取り組んでいける体制の構築に努める方針。
(学校 2020-03-27付)
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