元年度文科大臣優秀教職員表彰 優れた実践に高い評価 渡島管内から3人1組織(学校 2020-03-27付)
石塚教諭(右)
【函館発】令和元年度の文部科学大臣優秀教職員表彰において、渡島管内から、函館水産高校の星澤克幸教諭、函館商業高校の石塚和久教諭、函館高等支援学校の脇澤敏美教諭の3人、教職員組織として函館市立八幡小学校教職員一同が選ばれた。星澤教諭と松浦校長は、1月に東京都内で行われた表彰式に出席。石塚教諭と脇澤教諭には、今月11日に、渡島教育局の五十嵐晋局長から表彰状が伝達された。
表彰は、全国の国公私立学校の現職教育職員(校長などの管理職を除く)を対象に、学習指導や生徒指導などの分野で優れた成果を上げた教員を表彰し、意欲を高め、資質・能力の向上に資することが目的。本年度は本道の公立学校から教職員27人、教職員組織4組織が受賞した。
函館水産高の星澤教諭は、身近な課題を生徒自身の課題としてとらえ、生徒自身で課題解決を図る授業を実践し、水産教育の振興と充実に大きな成果を上げた。
星澤教諭は「地域の協力や生徒、他の教員があっての表彰。子どもたちには、地域や学校の現状を想像する力を身に付けてほしい」と、生徒の成長に期待を寄せた。
函館商業高の石塚教諭は、生徒同士で少人数チームを編成して、簿記に関するテーマについてチーム討議で学習させるなど、生徒の理解をより一層深める取組を通して、商業教育の振興と充実に大きな成果を上げている。
函館高等支援の脇澤教諭は、重度重複障害の児童生徒のキャリア教育について、小・中・高の連続性や教育課程との関連性を意識した全体計画を作成し、系統的に推進を図るとともに、特別支援教育コーディネーターとして、各種研修会の講師として、豊富な経験に基づいた指導助言を行ってきた。
脇澤教諭は「学校全員の協力があってのもの。今後も生徒のために、初めてのことにもチャレンジしてきたい」と意欲を語った。
本年度、管内唯一の教職員組織として受賞した八幡小は、授業の質の向上を図る方策を土台に、日常的に研鑚を積むなど、組織的な授業改善に努めている。
松浦一秀校長は「全職員39人と歴代校長の思いや取組が評価されたもの。今後も、児童の指導や授業改善につなげたい」と話した。
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脇澤教諭(右)
八幡小の松浦校長(中央)ら
星澤教諭
(学校 2020-03-27付)
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