後志小中学校教頭会が資料作成　教頭の役割　具体的に　学校全体の取組推進を期し

（関係団体 2020-03-18付）

学校全体の取組を進めるための教頭の役割（クリックすると拡大表示されます）

　【小樽発】後志小中学校教頭会（佐々木淳会長）は、資料『学校全体の取組を進めるための教頭の役割』を作成した。「学習規律の徹底・授業展開の統一を進めるための教頭の役割」などをテーマに掲げ、教頭としての心がけを具体的に提示。管内の全小・中学校の教頭に配布した。

　後志教育局では、本年度の義務教育指導監の学校経営指導訪問において、学校力向上実践指定校など複数の学校の実践をまとめた『学校全体の取組事例』を管内すべての小・中学校に配布。

　課題解決型の授業、学習規律の徹底など学校全体で統一した取組を進めるよう呼びかけている。

　このことを踏まえ、後志小中学校教頭会は２月、『学校全体の取組を進めるための教頭の役割』の資料を作成した。

　①学習規律の徹底・授業展開の統一を進めるための教頭の役割②温かい学校づくりを進めるための教頭の役割―の２つをテーマに設定。

①では、「学校全体の取組は、そろっているはずと思い込まず、こまめに授業観察、先生方とのコミュニケーションをとる」「目指す姿を具体的に明確にする」「先生方一人ひとりの個性や長所をしっかり受け止め、認めつつ、そろえることのメリットを何度も示して理解を促す」「定着に向けたシステムをつくる」など、教頭としての立ち振る舞いを具体的に紹介している。

　さらに、②では情報共有の大切さを強調するとともに、「先生方が教頭に話しやすいように心がける」「授業のよいところを褒める、経験から具体的なアドバイスをする」「励みとなる言葉がけをする」「校長先生に素早くつなぎ、先生がすぐ動けるようにする」など、温かい職員室づくりに貢献する教頭の役割も示した。

　佐々木会長は「本年度の全道教頭研究大会後志大会の成果を踏まえ、管内の教頭が一体感をもって取り組むため、金崎徳子事務局長（倶知安町立北陽小教頭）が中心となって作成した。教頭会の大切な共有財産として活用していきたい」と話している。

　また、後志教育局の西村公弘次長は「教育局が進めていることを踏まえて資料を作成し、管内の全教頭に配布する取組は画期的で素晴らしい。教頭が元気になると学校が明るくなる。今後も、教頭同士が互いに連携し、管内教育を元気にしてほしい」と期待している。

(関係団体 2020-03-18付)