ほっかいどう学推進フォーラム 観光資源の活用で協議 網走で連続セミナー開く
(関係団体 2020-02-27付)

ほっかいどう学連続セミナー
会員や教育関係者ら約100人が参加

 【網走発】特定非営利活動法人ほっかいどう学推進フォーラム(新保元康理事長)主催、道教委など後援による第2回ほっかいどう学連続セミナーが22日、網走市民会館で開かれた。「オホーツクの魅力再発見~世界につながるオホーツクの魅力とそれを支えるもの」をテーマに4つのセッションとパネルディスカッションを実施。管内の観光資源や産業等について理解を深める、その教育活用の在り方について意見を交わした。

 セミナーは、“世界の北海道”を支える人材育成に向け、本道の多様な魅力とそれを支える人々の奮闘を再発見することなどが目的。フォーラムの中核的な活動の一つとして位置付けられている。1月の岩見沢会場に続く今回は、会員や教育関係者ら約100人が参加した。

来賓を代表して、オホーツク教育局の伊賀治康局長があいさつ。児童生徒数の減少や学校の小規模化・統廃合が進んでおり、地域におけるコミュニティー機能の低下など様々な課題が生じているとし「ふるさとへの誇りと愛着をもち、地域の将来を支える人材育成の推進がますます重要になっている。セミナーは、オホーツクの新たな魅力を発見する機会であり、子どもたちに伝えていくよいきっかけになるものと楽しみにしている」と期待を寄せた。

 はじめに、「流氷の魅力を語り尽くす!なぜ世界から流氷が注目されるのか」「GPSガイダンスシステムで変わるオホーツクの農業~世界と闘う日本の農業の今」「世界初のアイスブームとはなにか~サロマ湖のホタテを守る技術の秘密」「網走湖の汽水環境を守る」と題し、4つのセッションを実施。オホーツク流氷館代表取締役社長の田口桂氏、有農事組合法人網走農場の富永雄一氏、寒地港湾技術研究センター代表理事会長の佐伯浩氏、網走開発建設部次長の髙橋一浩氏の4人が発表した。

 続いて、「まだまだ眠るオホーツクの宝 子どもに教えたいのはこれだ」をテーマにパネルディスカッション。パネリストは、セッションで発表した4人に湧別町立中湧別小学校長の山田浩氏を加えた5人。進行は、フォーラムの新保理事長が務めた。

中では「地域の特徴について、地元の人は意外と知らない。見えているものと見ているものは異なる」「子どもたちに地域の魅力を実感してもらうことが大切」「子どもたちに地域の魅力を伝えるためには、先生がまず学ぶことが大事」「産業界と教育界が互いに分かり合う場が必要」などの意見が挙がった。

 参加した教員の一人は「これまで当たり前と感じていた地域にある自然や産業など、子どもたちにその価値を感じさせなければならないと思った」と述べた。

(関係団体 2020-02-27付)

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