比布中央小と鳥沼小に 教育研究論文推薦書交付式(関係団体 2020-02-26付)
鈴木支部長が推薦書を交付した
公益財団法人日本教育公務員弘済会北海道支部(鈴木富士雄支部長)は12日、ホテルライフォート札幌で教育研究論文推薦書交付式を行った。鈴木支部長が上川管内の比布町立中央小学校の紺野元樹校長と、富良野市立鳥沼小学校の内藤晃宏校長に推薦書を交付。2校の校長がそれぞれの研究実践を発表した。
この取組は、教育研究助成事業にある「教育研究論文募集」事業の一環。学校教育での研究実践論文を募集するもので、特選論文を日教弘教育賞(全国)に推薦するもの。今回初めて、推薦書の交付式を行った。
鈴木支部長があいさつ。長い歴史をもつ同事業についてふれたほか、道立教育研究所の石原学企画・研修部長が2校の論文について「全道のこれからの教育や教育実践に示唆を与える論文」と講評したことを紹介。「2校の論文は確かな学力の育成や自己実現など、これからの教育課題にせまる実践研究。たくさんのことを学ばせてもらった」と話した上で、参会者に2校の貴重な研究実践や事業の意図を各地域の教職員に伝えることを求めた。
続いて、鈴木支部長が紺野校長と、内藤校長に教育研究論文の推薦書を交付した。
このあと、比布町立中央小の紺野校長と富良野市立鳥沼小の内藤校長がそれぞれの実践研究を発表した。
紺野校長は「めざす中3の姿“生きる力を身に付け他者と共に よりよく生きる”を求めて~比布町の小中一貫教育」と題して、学校経営の基本理念や特色ある教育活動、小中一貫教育の取組などを説明。小中一貫教育の成果として「乗り入れ授業や小中合同研修会などを通して、児童生徒の実態把握や重点単元の設定に努め、各教科9年間の年間指導計画を整備できた」など、課題として「各教科・領域における新教育課程を生かし、小中のつながりをより意識した授業改善の推進、年間計画の継続的な改善が必要」などを挙げた。
また、内藤校長は「教育カウンセリングの発想を生かしたインクルーシブな学びの場の創造~すべての子どもが主体的に“わかった・できた・楽しかった”を見出す授業作り」と題して、教育重点目標や基本方針、授業づくりのポイントなどを説明。
授業づくりについて授業のゴールを共有することで「子どもの自我関与が促され、主体的に学ぶ意欲がもてるようになった」と、また、解決の手立てを共有することで「自ら考え、工夫することの楽しさを体感し、それを相手に伝えたい・確かめ合いたいという思いが強まった」などと紹介した。
公益財団法人日本教育公務員弘済会北海道支部(鈴木富士雄支部長)は12日、ホテルライフォート札幌で本年度第2回運営委員会を開いた。2020年度は、「最終受益者は子どもたち」というコンセプトに基づく活動の充実に向け、①教育振興事業・福祉事業の充実とその推進②事務局組織体制の強化と業務効率化の推進③関係団体・関係機関等との連携強化と組織の拡大―の3点を活動の柱に据えた。事業計画では、書籍を贈呈する「ブックパック」事業や、理数教育の推進に向けた教材等を贈呈する「スクールアシストパック」事業といった教育文化事業などを引き続き実施することを確認。2024年度の道支部創立70周年に向けて準備を進めていくこととした。
(関係団体 2020-02-26付)
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