中頓別町2年度教育行政執行方針 小1・2外国語25時間に ハワイ英語研修を継続(市町村 2020-04-08付)
中頓別町教委・田辺彰宏教育長
【稚内発】中頓別町教委の田邊彰宏教育長は令和2年度教育行政執行方針において、小学校1・2年生を対象に、外国語活動を昨年度の年間15時間から年間25時間程度に増やすことを表明した。夏休み期間を利用して行われる中学生ハワイ英語研修は、2年度も継続していく。
執行方針の概要はつぎのとおり。
RSTテストを用いて児童生徒の読解力の現状を客観的に調査し、成果と課題を明らかにするとともに、その検証を踏まえた取組を行って読解力のアップを図る。主体的・対話的で深い学びに基づく授業改善や研究授業を実施して、教員の資質向上を図るとともに、児童生徒の読解力や学力の向上を目指していく。
GIGAスクール構想の実現に向けた取組が推進されることを受け、小学校や中学校の校内通信ネットワークの整備、児童生徒1人1台のパソコン端末(タブレット等)の整備を図っていく。
土曜授業について、2年度は小学校で5回、中学校で8回実施する。
小学校は、現在の人数では5年生と6年生で複式学級となり、2年度も町費負担教員(時間講師)を配置して、2学年一緒に授業参加する時間を減らし、単学年による授業の実施や学校運営の充実を図っていく。
外国語教育については、小学校の新学習指導要領が2年度から実施されることに伴い、小学校3・4年生は年間35時間の外国語活動、5・6年生は年間70時間の教科・外国語(英語)が実施される。
小学校1・2年生は、昨年度、外国語活動を年間15時間実施し3年生から学ぶ外国語活動を先行実施する授業を行った。2年度からは年間25時間程度実施し、3年生からの外国語活動の円滑な移行を目指すとともに、認定こども園年長組で実施している「英語であそぼう」で培われた「英語の耳」を小学校に継続させる。
平成30年度から英語の学びの集大成となる取組(未来への挑戦「中学生ハワイ英語研修」)を実施している。2年度も、昨年希望しなかった新3年生1人、新2年生10人を対象に参加希望を募り、オアフ島で夏休み中に実施する。
なかとん学習塾は、2年度も学力の向上を目指して認定こども園長による指導を継続していく。
いじめの防止について、町いじめ防止基本方針を年度初めの職員会議で確認するなど、教職員への周知徹底を図るとともに、望ましい人間関係の醸成はもとより、いじめなどの未然防止と実態把握による早期発見を基本として、組織的かつ迅速な対応について指導助言していく。
PTAや学校運営協議会、子ども安全パトロール隊と協働して、あいさつ運動や早寝・早起き・朝ごはん運動等、望ましい生活習慣の定着に向けた取組を啓発するなど、家庭や地域の教育力の向上に取り組む。
学校を核として、地域全体で子どもたちの学びや成長を支える学校運営協議会(コミュニティ・スクール)の役割の伸長、学校の教育活動を支援する地域支援コーディネーターや教育支援員の協力など、学校と地域が連携・協働する取組の充実を図る。
防災教育については、昨年9月に、学校における防災教育の普及を図るべく、小学校で1日防災学校を実施した。2年度は中学校で実施する。
教職員の不祥事の根絶に向け、服務規律を徹底する。児童生徒の教育活動に直接携わる教職員には、高い倫理観が求められる。服務に関する通知や資料等を活用しながら、管理職による職場研修や個人面談の充実を図るとともに、定例の校長会教頭会で繰り返し、指導助言を継続する。
教職員が健康でやりがいをもって教育活動に臨めるよう、学校における働き方改革に向けた校務支援システム導入による業務改善や勤務時間の把握を小・中学校で推進する。ストレスチェックの実施、勤務時間外の電話対応(留守番電話の設置)、定時退勤日・部活動休養日・学校閉庁日の設定、変形労働時間制の活用など、時間外勤務縮減に向けた具体的な取組を進める。
(市町村 2020-04-08付)
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