札幌らしい特色ある学校教育　異校種間つながり意識　雪・環境・読書を軸に　市教委

（市町村 2020-04-09付）

　札幌市教委は、札幌らしい特色ある学校教育推進事業について、令和２年度は新たに幼・小・中・高のつながりを意識する視点などについて実践研究を行う。札幌らしい特色ある学校教育の３つのテーマ【雪】【環境】【読書】を軸に、異校種間のつながりを意識した取組などについて研究。その成果を市民およびすべての幼稚園・学校に発信する。

　事業は、すべての学校が育てたい力を明確にしながら取り組む特色ある教育活動の推進を目的に実施しているもの。市の教育が目指す人間像「自立した札幌人」を育成するためにすべての学校が共通に取り組む３つのテーマ「雪国札幌を考える【雪】」「未来の札幌を考える【環境】」「学びの基盤となる【読書】」を中心に据えている。

　平成３０年度は、事業の取組が１０年経過したことから、検討プロジェクトを設置。報告書では事業の一層の充実に向けた柱として「幼・小・中・高のつながりを意識する視点」「発信」の２点を示した。

　令和元年度はつながりの視点を意識した取組の推進についてリーフレットを作成。

　２年度は、幼・小・中・高のつながりを意識する視点などについて実践研究を行うこととした。

　市研究開発事業として研究推進校を指定し、取り組む。

　実践研究では、町内会主催のスノーキャンドルを制作する取組への参加や児童生徒による幼児への読み聞かせ活動などのイベント的な機会の活用のほか、幼・小・中・高の発達の段階に応じたＳＤＧｓ（持続可能な開発目標）の理念を理解する取組といったカリキュラムの構成など、【雪】【環境】【読書】を軸に異校種間のつながりを意識した系統性・連続性のある取組について研究を進める見通しだ。

(市町村 2020-04-09付)