幕別町2年度教育行政執行方針 小中一貫教育を推進 劇作家招きワークショップ(市町村 2020-04-09付)
幕別町教委・菅野勇次教育長
【帯広発】幕別町教委の菅野勇次教育長は令和2年度教育行政執行方針の中で、町内全校で展開する小中一貫教育をさらに推進する考えを示した。小・中学校での劇作家を招いた演劇的なワークショップの実施や国のGIGAスクール構想によるICT機器の拡充、働き方改革の推進、観光教育の充実にも取り組んでいく。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼豊かな人生を育む生涯学習の推進
百年記念ホールや町民会館、忠類コミュニティセンター、図書館など生涯学習施設等の活用を図り、一人ひとりが主体的に学び、その成果を生かすことができる生涯学習社会を推進するため、学習情報の効果的な発信に努めるとともに、各種事業や生涯学習講座の充実に取り組んでいく。
図書館を核とした地域づくりに引き続き取り組むとともに、より快適な読書環境づくりを推進するため、図書館本館のエアコンの増設や図書館システムの更新を進め、知の拠点としての機能強化に努める。
▼生きる力を育む学校教育の推進
小中一貫教育の推進では、元年度から町内5つの学園で本格的にスタートし、小学生の中学校登校や小学校への乗り入れ授業、小・中合同による各種取組が実施され、小学生の中学校進学への不安解消や、小・中学校間の指導方法の連携につながる効果が徐々に表れているが、乗り入れのタイミングの設定や実施時期、回数など、より効果的な取組について研究を進める必要がある。
2年度は、それぞれの学年の発達段階における子ども像の達成目標の設定に取り組むとともに、目標達成に向けた手立ての具体化と実践・検証を行う。
いじめへの対応については、教育相談やアンケート調査、道と学校によるネットパトロールなどを通して、いじめの未然防止・早期発見・早期対応に努め、「いじめは絶対に許されないことである」という意識形成の取組を推進する。
小学校・中学校各1校において、劇作家で演出家であり、町友の平田オリザさんを講師に、授業の中で演劇手法を用いたワークショップを実施し、児童生徒がテーマに沿って問題解決策を導き出す過程を学ぶことで、コミュニケーション能力の向上につなげていく。
町内の中学校1校で2年度、観光教育として、修学旅行で訪問予定の横浜市内の商店街を会場に、町観光物産協会の協力で町の魅力をPRする取組を計画している。この取組によって、生徒たちが町の魅力を再認識するきっかけとし、また、公共の場におけるマナーや社会性を身に付け、町の認知度向上にもつながるものと考えている。町部局と連携しながら取組を進めていく。
教育施設の長寿命化計画を策定し、学校施設の計画的な整備に努めていく。国のGIGAスクール構想について、国の補助金を活用しながら児童生徒1人1台の端末整備に向けて、2年度は高速大容量の通信ネットワークを整備する。
コミュニティ・スクールにおいて、子どもたちの現状と課題などについて、より一層の熟議の中で学校と地域の目標の共有化に努めながら、地域とともにある学校づくりを進めていく。
学校における働き方改革について、教員が児童生徒と向き合うための時間を確保するため、学校事務補助職員を現在配置の小学校3校、中学校3校に加え、2年度は新たに小学校3校、中学校1校に配置し、学校現場の実態を把握しながら業務削減に努めていく。
(市町村 2020-04-09付)
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