雄武町２年度教育行政執行方針　学校運営協議会を設置　小中一貫型の学習支援調査

（市町村 2020-04-09付）

雄武町教委・豊田通敏教育長

　【網走発】雄武町教委の豊田通敏教育長は令和２年度教育行政執行方針で、町学校教育振興推進協議会の小中高連携委員会を中心に、将来的な視点から小中一貫型の学習支援について調査研究を進めていく考えを示した。学校運営協議会を設置し、地域とともにある学校への転換を図る。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▼学校教育の充実

　知識・技能の育成については、全国学力・学習状況調査結果やチャレンジテスト等を活用しながら、学校における学力向上の様々な取組を進め、成果や課題について分析を行うとともに、学習規律の徹底を図るなど、個に応じたきめ細かな学習指導の改善と充実に努めていく。

　外国語指導助手の２人体制を継続するとともに、町内全小学校を巡回して指導する英語担当教員を専任配置し、外国語活動における小学校教員の指導力向上と授業の充実を図っていく。

　思考力・判断力・表現力等の育成については、各教科の学習活動の充実やプログラミング教育において、各小・中学校に整備しているタブレット等のＩＣＴ機器の活用をさらに進める。

　学びに向かう力・人間性等の育成については、読む道徳から、考え、議論する道徳への転換を図り、道徳教育推進教師を中心に指導体制の充実に努めていく。

　いじめや不登校対策については、町いじめ防止基本方針に基づき学校や保護者および教育相談員と連携して取り組み、いじめの問題に迅速かつ適切に対応していく。

　町内すべての学校と教委事務局で組織する町学校教育振興推進協議会の小中高連携委員会による取組として、教職員の異校種への授業参観や乗り入れ授業交流などを継続的に実施するほか、将来的な視点から小中一貫型の学習支援について調査研究を進めていく。

　特別支援教育については、雄武小学校および雄武中学校に特別支援教育支援員を引き続き配置し、特別支援学級および通常学級に在籍する特別な配慮を必要とする児童生徒への生活や学習の支援に努める。インクルーシブ教育の理念を大切にし、特別支援教育連携協議会や教育支援委員会と連携しながら、一人ひとりの実態に応じた教育支援を行っていく。

　学校における働き方改革については、校務支援システムを年度開始から本格稼働させ、より一層の業務効率化を推進するとともに、教員が児童生徒と向き合う時間をより確保するため、小・中学校教職員の業務改善、学校の運営体制の効果的な強化・充実に向けた取組を支援していく。

　開かれた学校づくりの推進については、学校運営協議会（コミュニティ・スクール）を設置して、学校運営の改善と充実、信頼される学校づくりを推進し、地域とともにある学校への転換を図っていく。

　高校に対する支援については、入学する生徒に対する助成、見学旅行参加者に対する助成、町外から通学する生徒に対する交通費の助成、部活動に対する助成、学校が取得を奨励している簿記検定等の各種受験料に対する助成を継続する。元年度創設した大学等へ進学する生徒に対する給付型奨学金などの奨学制度によって、保護者の経済的負担の軽減と生徒の学習意欲の向上を図り、一層魅力ある高校づくりを推進していく。

(市町村 2020-04-09付)