礼文町2年度教育行政執行方針 全校でWi―Fi整備 児童生徒にタブレット端末(市町村 2020-04-21付)
礼文町教委・岩城修教育長
【稚内発】礼文町教委の岩城修教育長は令和2年度教育行政執行方針において、国のGIGAスクール構想の実現に向けた制度を活用しながら、すべての学校においてWi―Fi環境の整備と学習用タブレット端末を児童生徒1人に1台ずつ配備していくことを表明した。本年度から全国募集によって生徒が入学した礼文高校に対し、昼食費の一部助成、町外生徒の帰省と町外生徒保護者の来島交通費助成など支援していく。
執行方針の概要はつぎのとおり。
▼ICTの活用
学習への興味・関心を高め、確かな学力の育成に資するため、分かりやすい授業や児童生徒の主体的・能動的な学びの実現を目指す。
効果的とされるICT(情報通信技術)の活用について、国のGIGAスクール構想の実現に向けた制度を活用しながら、すべての学校においてWi―Fi環境の整備と学習用タブレット端末を児童生徒1人に1台ずつ配備する。
▼外国語教育について
小学校3・4年生では英語活動、5・6年生では新たな教科となる英語について、新学習指導要領の着実な実施に向けて適切に対応できるよう、ALT職員の積極的な派遣協力とJETプログラムを活用したALT職員の配置による指導体制の充実を図っていく。
▼特色ある「礼文の教育」のさらなる進展・推進
各学校におけるこれまでの特色ある取組について引き続き支援する。礼文の子どもたちを幼児期から高校卒業の青年期まで見通して育てていくという理念のもと、平成18年度から町教育研究会を中心として取り組まれている保・小・中・高の教育連携に対し必要な支援を行う。
▼学校施設整備
本年度においては、礼文小学校校舎の改修を2ヵ年継続事業として予定しており、合わせて第6次町まちづくり総合計画および学校施設整備計画ロードマップに沿い、今後は船泊中学校、香深中学校の屋内運動場の整備を計画的に進めるとともに、長寿命化計画に基づいた効果的な維持修繕と効率的な維持管理を図りながら、教育委員会所管施設の適正な運営に取り組んでいく。
▼読書について
本町の全小・中学校においては、子どもたちの読書習慣定着を目的に、朝読書や昼読書活動を積極的に進めている。
これまで学校図書の充実を計画的に進めたことによって、当面の目標としてきた小学校70%、中学校50%を超える学校図書充足率を達成しているところであり、今後も、より充実した読書環境となるよう、取組を推進していく。
▼給食環境について
安全で安心な食を提供するため、保健所の指導を受けながら施設の衛生管理体制の向上に努め、安定的な事業運営のため、引き続き調理業務や雇用形態の改善を図ることに加え、本年度から給食費の半額程度を助成し、保護者の負担軽減を図っていく。
▼特別支援教育について
心身の障がいなどによって、特別な支援が必要な児童生徒には、一人ひとりのニーズに応じた適切な指導および必要な支援を行い、「すべての子どもが力強く生きるために」を目標に、本年度においては5校7学級の特別支援学級を設置し、特別支援教育の充実に努め、円滑な推進を図る。
特に支援が必要なケースには、引き続き特別支援教育支援員を配置し、きめ細やかに学習活動上のサポートを行う。
▼礼文高校の支援事業
一昨年から、礼文高校魅力化推進協議会において、全国からの入学者獲得に向けた検討・協議を重ね、本年度より全国からの推薦による入学が可能となった。高校が進める魅力ある学校づくりを支援するため、引き続き、通学生徒へのバス運賃の助成、各種検定試験受検料の助成、海外交流事業への派遣に加え、昼食費の一部助成、町外生徒の帰省交通費助成、町外生徒保護者の来島交通費助成などを行っていく。
(市町村 2020-04-21付)
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