道教委 専門高校フューチャープロジェクト 岩農と札工が指定校に 地域の担い手育成(道・道教委 2020-05-21付)
道教委は、本年度から3ヵ年計画で取り組む「実践的職業教育推進事業専門高校フューチャープロジェクト」の研究指定校を決定した。農業科設置校から岩見沢農業高校、工業科設置校から札幌工業高校を指定。岩見沢農業高では、探究的な学びを通して、実証研究から創造的な試験研究に発展させるほか、試験設計の方法等に関する具体的な手法を身に付ける。札幌工業高では、農業高校の生徒と連携したコラボレーション・チャレンジによる農業の課題解決、AI、IoTを導入したスマート農業などの研究を進め、関係機関と連携して地域社会の担い手の育成を図る。
専門高校フューチャープロジェクトは、将来の本道産業を支える人材を育成するため、農業高校と工業高校が大学や企業などと連携し、地域産業の課題解決に必要な資質・能力を育成するための実践研究を進めるもの。成果を全道に広く普及することで、本道における実践的な職業教育の充実を図る。
研究指定期間は令和2年度から4年度まで3年間。研究指定校として、農業科設置校から岩見沢農業高、工業科設置校から札幌工業高を指定した。
岩見沢農業高は、研究主題に「北海道におけるハウス構造とバイオマスエネルギー等を活用した野菜類周年利用技術の確立」を掲げ、先進的な研究を行っている農業試験場の指導を受け、実証研究を推進。探究的な学びを通して、実証研究から創造的な試験研究に発展させるほか、試験設計の方法等について、大学教授から学び、研究成果などを科学的・論理的にまとめる具体的な手法を身に付ける。
具体的には、耐雪構造ハウスの建設、ハウス建設と農業土木施工、果菜類・葉菜類を組み合わせた周年栽培モデルの確立、バイオマスエネルギーの利用と保温・生育促進効果の検証などに取り組む。
札幌工業高の研究主題は「専門高校における産業教育の充実と人材育成~本道農業の未来を切り拓く人づくりを目指して」。生徒が未来技術や先端技術への理解を深め、自らのキャリアを創り出すことを目的とした講義や、北海道の基幹産業「農業」について学習する。
農業高校の生徒と連携したコラボレーション・チャレンジによる農業の課題解決、AI、IoTを導入したスマート農業などについて研究を推進。持続可能な社会の実現と、安全で人や環境に配慮した実践的なものづくり教育から、農業に主体的・総合的にかかわることができる知識・技能を習得するほか、有機的・総合的な結合を図ることができる地域社会の担い手の育成を関係機関と連携して進める。
また、高校卒業後も高度な専門性(技術士等)の向上に対応できる仕組みを大学や企業と連携して構築する。
(道・道教委 2020-05-21付)
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